

クアトロガッツ
タンニン鞣しもそれ以外の革も、世間では大きく「革」として一括りにされてしまいますが、タンニン鞣しの特徴はどういったところにありますか?
遅澤さん
「私は、この質問をお受けしたときよくこの表現を使います。”natural tanning”(ナチュラルタンニング)と”chemical tanning”(ケミカルタンニング)言葉としてわかりやすいように。タンニン鞣しの革は”自然”の鞣し方になります。」
クアトロガッツ
栃木レザーでは「タンニン鞣し」のどういった部分にこだわって創られていますか?
遅澤さん
「弊社のこだわりは、効率化をはからない。鞣し方の部分でもお答えしましたが、”自然”にという部分にこだわっております。効率化に動くとどうしても人工的な部分やモノが出てきてしまう傾向にあります。ですので弊社では、効率化をはからない昔ながらの製法に拘っております。」
クアトロガッツ
タンニン鞣しの革は化学薬品を使わないため、自然分解され土に還る革ともいわれます。
遅澤さん
土に還る革であることは事実です。特にクラストと言われるヌメ革の状態ですとより理想的です。
色を付けた革になると、染料に多少科学的なモノが入ります。ですが、これが土に還らないというわけではなく、ヌメ革に比べて時間がかかるという認識がいいと思います。弊社は、染料においても環境に厳しいといわれる、ヨーロッパ基準をクリアした染料を使用しておりますので”還る”という事が可能なのです。」
クアトロガッツ
現在流通している革の2割といわれるタンニン鞣しの革ですが、ナチュラルな風合いも人気で年々その価値が見直されつつあるように感じます。
遅澤さん
「自社の肌感覚の話になってしまいますが、お客様のお声や反響を実際感じます。今までになかった自動車産業やバイク関連からのお声や、家具も以前に増してタンニン鞣しの革をという動きは大きくなってきております。特に、家具などは肌に触れるアイテムですので、”自然”というキーワードは大きい要素なのかもしれません。」
クアトロガッツ
環境問題が差し迫った課題になっていますが、SDGsで力を入れている分野はございますか?
遅澤さん
「”安全な水を守る” ”陸の豊かさを守る”という目標に共感し取り組んでおります。」
クアトロガッツ
革の原皮は食肉の副産物ということは知らない方も多いかも知れません。
遅澤さん
「弊社が仕入れている原皮は、肉業者と提携した原皮屋さんからの仕入れになります。昔から、副産物と言われるモノになります。」
クアトロガッツ
革を創る製造工程で環境へ配慮されている点はありますか?
遅澤さん
「環境への害というまではいきませんが、臭いという部分は近隣の方のご理解は必要と考えます。
細かな話では、各工程で処分するものを小分けにはできておりません。工場全体で出てくるモノをまとめて排除していく形になります。
ですので、例えば�,旅�程で出るものと�イ旅�程でですものが混じったときにどのような反応を示すかは、注意が必要なことになります。個々では環境に対して問題なくてもまじりあった時の反応は見えない事柄が発生する場合がある、と考えております。」
クアトロガッツ
栃木レザーでは排水を透明度のあるきれいな水に戻して川に戻すという取り組みをされていますが、排水を浄化するのにどのような方法を行っていますか?
遅澤さん
これは明快の回答はいまだできないが正直なところです。
ただ言えることは、科学的な薬品は一切使わずに、空気のばっ気(注1)とバクテリアの活動(バクテリアの活動を活発化させるための酵素の投入)で水と汚泥を分けております。
(注1) ばっ気とは浄水処理の方法の一つで液体に空気中の成分・酸素等を吹き込むことで分解を促進させること指す環境用語。
クアトロガッツ
排水で出る汚泥のリサイクルもされているとお聞きしています。
遅澤さん
「現在はまだ試験的な動きです。ゴルフ場の芝へ投入したり、自社内で農園を作り色々試したりという動きをしております。試験段階の話になってしまいますが、弊社から出る汚泥で植物を枯らしてしまうという報告は来ておりません。何らかの、活用方法があると考えます。
一方、確実に継続的に使用されている箇所としましては、東日本大震災以降の復興活動の中で、東北方面に弊社汚泥をもっていき様々な場面で使用していただいております。」
クアトロガッツ
栃木レザーはイタリアミラノで開催される世界最大級の皮革見本市「リニアペレ」に毎年出展されています。世界の中でも革の本場と呼ばれるイタリアですが、革の文化について日本との違いはありますか?
遅澤さん
「文化なのかは不明ですが、革業界や革に携わる方々の意識や社会的地位が日本より高いように感じます。
これは、国や地域として誇れる産業である、という認識から来ているものではないかと思っております。」
クアトロガッツ
イタリアの方は栃木レザーにどのような反応をされますか?
遅澤さん
「いい意味で呆れられています。まだその方法で作っているのかと。
商売としては、呆れられながら一方で革づくりの方々からはこだわり続けていて羨ましいという工程部分においてのお言葉や反応を多くいただきます。」
クアトロガッツ
環境問題への取り組みが早くから行われているヨーロッパですが、タンナーとしても環境への意識は進んでいる部分はあるでしょうか?
遅澤さん
「タンナー個々としてももちろんですが、国の産業としても環境問題には取り組んでいます。ですので、結果意識は高いです。日々の中でも工場内の整理整頓は行き届いていると感じます。」
クアトロガッツ
イタリアでオススメの場所などはありますか?
遅澤さん
「実は、観光的なことはしておりませんで。会場とホテルの行き来で終わっております。ただ、トランジットで使用しているノルウェーのヘルシンキは、途中下車しても行くべきとみんなに勧めております。
美意識がとても高く環境への配慮も企業単位ではなく個人レベルにまで行き届いているように感じました。」
クアトロガッツ
以前には大手製靴メーカーで勤務をされるなど、長く革に携わっておられる遅澤さんですが、革の一番の魅力はどういったところでしょうか?
遅澤さん
「やはり変化です。色というより形の変化です。
靴は自分の足型に。財布などは自分の使用する癖に変化してくる。これは自分と一体化している感覚に陥り、とても魅力であり革にハマったポイントです。」
クアトロガッツ
栃木レザーには様々な風合いの異なる革がありますが、遅澤さんオススメの革があれば教えていただだけるでしょうか?
遅澤さん
「色々触ってきて思うのは、素上げで、少しオイルを入れただけの革が好きです。
手へのなじみ感、フィット感があります。」
クアトロガッツ
昨年には栃木レザーアンテナショップを栃木駅にオープンされました。ショップの見どころなどありますか?
遅澤さん
「ショップの見どころは、一番は革を手に触れられるという事です。同じ弊社の革でありながら、仕上げ方によって見た目以上に触った感覚が違う。これは楽しいことだと思っております。
勿論、商品一つ一つも可能な限り自分たちが使用して満足したものを中心に集めさせていただいております。これも、店舗としてお勧めできることです。」
栃木レザーアンテナショップにはクアトロガッツのアイテムも置いていただいております。
15,000円(税込16,500円)
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15,000円(税込16,500円)
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11,000円(税込12,100円)
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12,800円(税込14,080円)
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15,800円(税込17,380円)
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14,800円(税込16,280円)
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48,000円(税込52,800円)
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