オーストラリア、シドニーにある場末ムード漂うバーで、ドラァグクイーンのミッチがシャーリーンの「愛はかげろうのように(I’ve Never Been to Me)」をリップシンク(口パク)ショウをしているところからはじまる。そんな彼の元に、ある人物からオーストラリアのど真ん中に位置するアイススプリングスのホテルでショウをやってほしいという依頼が舞い込む。
そこでミッチは長年の恋人を亡くしたばかりで塞ぎ込んでいるバーナデットと、若さが武器のイケイケドンドンなフェリシアを誘い、“プリシラ号”と名付けた古ぼけた大型バスに乗り込み、シドニーから3千キロも離れた、砂漠のど真ん中にあるホテル目指して旅立つが、その道中、彼らには様々な現実を突きつけられことに。