世界各地でLGBTQ+の人々の権利、コミュニティーへの支持を示す啓発的なイベントやパレードが行われるプライドマンスを記念してLGBTQ+をテーマにした小さいふが生まれました。
映画を通してLGBTQ+のことをもっと知ってほしいという願いから、デザインにはLGBTQ+コミュニティの象徴でもある、すべての人が自分らしく生きられる多様性を表現したレインボーカラーと、LGBTQ+をテーマとした映画のタイトルが散りばめられています。
第1回「ジュディ 虹の彼方に」
「ブリジット・ジョーンズの日記」シリーズや「シカゴ」のレネー・ゼルウィガーにゴールデングローブ女優賞や、アカデミー主演女優賞をもたらした「ジュディ 虹の彼方に」。ゲイのイコンであるジュディ・ガーランドの晩年を描いたドラマ。
第2回「ヘアスプレー」
ディバインという稀代のドラァグクイーン(その容姿はディズニーアニメ「リトルマーメイド 」の悪役アースラのモデルになったほど)が主人公の母親役!を演じたカルト作品がまさかの舞台化!
第3回「スーパーノヴァ」
今回は新作。7月1日(木)から公開されている「スーパーノヴァ」は、長年連れ添ってきた男性たちの愛と喪失を描いた作品。
サムは20年来のパートナー、タスカーを連れて思い出の地や友人たちを訪ねる旅に出る。 実はタスカーは2年前、若年性認知症と診断され、その症状は緩やかだが確実に進行している・・・。 イギリスの湖水地方をキャンピングカーで巡る旅は、自分たちを見つめ直す旅でもあった。
第4回「シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち」
7月9日(金)から公開されている「シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち」
元オリンピック・銀メダリストの水泳選手マチアスはインタビューで同性愛者へひどい言葉を投げかけ、その処罰としてゲイのアマチュア水球チームのコーチをすることになったものの、その「シャイニー・シュリンプス」は超弱小チーム。
彼は三ヶ月後に開催される世界最大のLGBTQ +五輪である「ゲイゲームス」に出場させるミッションを課せられるが・・・。
第5回「Summer of 85」
8月20日(金)から公開される「8人の女たち」や「ぼくを葬る」、「2重螺旋の恋人」などのフランソワ・オゾン監督最新作。
ノルマンディの港町ル・トレボール(おそらくエリック・ロメール監督の「海辺のポーリーヌ」で描かれたところかも)に住む16歳のアレクシスは、友人から借りた小船で海を漂っていた時、悪天候に見舞われ転覆、そこで二つ年上の青年ダヴィッドという青年に助けられる。その出会いによって、二人にとっては忘れられない夏となる・・・。
第6回「プリシラ」
オーストラリア、シドニーにある場末ムード漂うバーで、ドラァグクイーンのミッチがシャーリーンの「愛はかげろうのように(I’ve Never Been to Me)」をリップシンク(口パク)ショウをしているところからはじまる。そんな彼の元に、ある人物からオーストラリアのど真ん中に位置するアイススプリングスのホテルでショウをやってほしいという依頼が舞い込む。
そこでミッチは長年の恋人を亡くしたばかりで塞ぎ込んでいるバーナデットと、若さが武器のイケイケドンドンなフェリシアを誘い、“プリシラ号”と名付けた古ぼけた大型バスに乗り込み、シドニーから3千キロも離れた、砂漠のど真ん中にあるホテル目指して旅立つが、その道中、彼らには様々な現実を突きつけられことに。
第7回「君の心に刻んだ名前」
昨年、大阪アジアン映画祭で、世界初上映され、劇場スルーでNetflixで配信された台湾のリウ・クァンフイ監督の「君の心に刻んだ名前」。 1987年、40年に渡る戒厳令の解かれた台湾の、カトリック系の寄宿制男子高校を舞台に、そこに通うアハンとバーディ。 ブラスバンド部で出会った二人はやがて親友に。実はアハンは親友以上の感情を持っていたけれど・・・。でも、学校が女子学生を受け入れることになり、やがて女子新入生のバンバンとバーディが付き合い始めたことで微妙な関係が崩れていく・・・。
第8回「プロデューサーズ」
ブラックユーモアが満載!「史上最低」のミュージカルをめぐるコメディ。
かつてはブロードウェイの売れっ子プロデューサー、でも今は駄作ばかりの落ち目のプロデューサーのマックス。 ある日、会計士、レオが派遣され、帳簿をチェックしにやってくる。 実は配当のことを考えると、成功した芝居よりも失敗した芝居のほうが利益を産むことにレオが気づき、それを聞いたマックスは破産を避けるために、世紀の最低最悪な駄作を発表しようと計画。気の弱いレオも巻き込み、奔走するが・・・。
第9回「私はヴァレンティナ」
ブラジルの小さな街に母親と引っ越してきたヴァレンティナは17歳のトランスジェンダー。戸籍上ではラウルと言う名前だけど、ヴァレンティナという通称名で、“女子”として学校に通いたいと、母親とともに転入先の担当教師に希望を提出。受け入れられることになったものの書類手続きのために両親のサインが必要と言われる。実は彼女の父親は蒸発しており、母と共に期日までに捜さなければならないことに・・・。
「虹の向こうで生きている」
仲谷暢之さんが20年以上前にプライドマンス発祥の地であるアメリカで目の当たりにした現地の様子を振り返って書き下ろしたエッセイ。