小さいふ×シーボルト「日本植物誌」ヤマブキ 山吹
小さいふ×シーボルト「日本植物誌」ヤマブキ 山吹
シーボルトの日本植物誌より、春の植物「ヤマブキ」のデザインが小さいふになりました。栃木レザーのヌメ革をベースにしているので、使うほどに色艶が増す革の経年変化が魅力です。
「山吹の 花の盛りに かくのごと 君を見まくは 千年(ちとせ)にもがも」
ヤマブキは万葉集でたびたび登場し、古くから春の花として和歌では晩春の季語として親しまれています。
大伴家持の短歌では「山吹の花の盛りに、このようにあなた様にお会いすることが、いつまでも続いて欲しいものです。」と詠まれています。
ミニマルな暮らしにフィット
※ここから下は商品説明用の共通のイメージとなります。お届けする商品の色と異なりますのでご理解くださいませ。
お札とカード、名刺とコインがたくさん入るコンパクトなお財布は、ジャケットのポケットやカバンの中でも邪魔にならないので、これからのミニマルな持たない暮らしにもフィットします。
手のひらサイズながらお札は約10〜20枚・コインは約20〜30枚・カード:約6〜9枚。必要なものは全て入ります。
SPEC
サイズ:横10cm×縦8cm
厚み:2cm
重さ:50g

PROFILE
フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト
1796-1866 ドイツの医師、博物学者。日本で最初の西洋医学の専門学校、鳴滝塾を設置。「日本」「日本植物誌」「日本動物誌」を執筆し、当時のヨーロッパにおいて日本学の祖として日本の植物を初めて紹介した。
日本植物誌「フローラ・ヤポニカ」
植物学的にも、民俗学や文化史の観点からも、またボタニカルアート・植物画としても、今も高く評価される。シーボルトが日本において収集した植物標本や、日本人絵師が描いた下絵をもとに作成され、さまざまな日本の植物の姿と特徴を描いた、美しい彩色図版150点が収められている。
日本植物誌「フローラ・ヤポニカ」
本文はミュンヘン大学の植物学教授ツッカリーニが書き、シーボルトは植物の自生地・分布・栽培状況・日本名・利用法などを書いた。ミュンヘンの石版印刷所で作成され、1835年にオランダのライデンで出版された世界で最初の日本植物の本格的な著書。
日本の多様な植物
氷河期に植物は温暖な地域に移動したためヨーロッパでは多くの植物が絶滅しましたが、島国の日本にはヨーロッパで絶滅した植物たちが生き続けていました。
航海術が発達しヨーロッパの貴族や上流階級には日本や中国からの絹織物や美術工芸品などの文化がもたらされ、ヨーロッパでは中国趣味シノワズリー、日本趣味ジャポニズムが生まれました。
日本植物誌:ヤマブキ
日本の植物は温帯でありながらヨーロッパでの栽培が可能で、ヨーロッパの園芸愛好家が日本の多様な植物の魅力に飛びつくのも当然のことでした。
シーボルトがヨーロッパに伝えた日本の植物の代表格としてアジサイ、レンギョウ、ツバキ、サザンカ、イタドリ、シキミ、コウヤマキ、キ リ、ウメ、ユリ、ボタンがあげられます。
ジャポニズムの先駆け
19世紀にオランダがアジアとの貿易目的で設立した東インド会社が日本との貿易を進めるために、日本が興味を持っていた西洋医学を伝授をしながら、日本の学術調査を遂行できる人物として選んだのがシーボルトでした。
シーボルトは医師として日本最初の医学の専門学校である鳴滝塾を作り、日本の医学の発展に貢献しながら、日本の学術調査という任務を遂行しました。
鳴滝塾
シーボルトは鎖国していた江戸時代の日本の植物や種子をヨーロッパに運んだ最初のプラントハンターであり、日本植物の園芸ブームをひきおこした仕掛け人となりました。シーボルトが行った日本植物の通信販売は世界で初めて植物の通信販売とされています。
万国博覧会をきっかけにヨーロッパにはジャポニズムのブームが到来し、ガラス工芸家のルネ・ラリックはテッポウユリなど日本風のモチーフの作品を発表。ジャポニズムは工芸家のエミール・ガレや画家のゴッホ、モネなど数多くの芸術家たちに影響を与えました。
シーボルトと牧野富太郎
日本の植物分類学の父としてNHKの朝ドラ 連続テレビ小説「らんまん」のモデルである牧野富太郎がいます。シーボルトは日本植物誌に新種として記載したアジサイに一つに「Hydrangea otaksaハイドランジア オタクサ」という学名をつけています。
牧野富太郎博士
牧野富太郎はこの名前が理解できなかったため、シーボルトが日本で結ばれた出島の遊女である楠本たき「オタキサン」の名を潜ませたと推測し、牧野はシーボルトが学名に情婦の名前をつけたことを非難します。
日本植物誌:アジサイ(オタクサ)
アジサイの学名はシーボルトが命名する以前に発表されていたので名前は認められませんでしたが、牧野富太郎のこの推測によって「オタクサ」の名は詩歌にも詠まれるようになります。
さだまさし 紫陽花の詩
さだまさしの紫陽花の詩には「七つオタクサ あじさい花は オランダさんの置き忘れ」と歌われています。
シーボルトが帰国の際に禁制品を国外に持ち出そうとしたことが発覚して国外追放、再渡航禁止処分となり、ひとり残されてしまった楠本たきの哀しみが歌われています。
シーボルトは本国に帰っても飼っていたオウムに「オタキサン」と呼ばせていたといいますがその後二人の関係が戻ることはなかったようです。
シーボルト居宅跡地には牧野富太郎によって「シーボルトの木」名付けられたクロウメモドキ科の木が今も現存します。
What is Quatrogats?
クアトロガッツは「旅、アート、遊び」をコンセプトに「小さいふ」をはじめ、アイデアと遊び心を大切にしたモノづくりをしています。様々なアート、カルチャーとコラボを行う小さい財布、ミニ財布のリーディングブランドです。
大阪にある工房"秘密基地"で企画/デザイン/製作まですべてハンドメイドで行なっています。本物の革とJAPAN MADEにこだわり、オーダーメイド手製靴の技術を持った革職人が中心となって製作しています。
素材の革はすべてが私たちが"食べる"ことで生じた副産物のリサイクルです。中でも環境に配慮した植物成分で鞣されたフルベジタブルタンニンレザーをメインに使用しています。自然素材である革と向き合いながら、自然と人は本来一体であるという「自然との共生」を目指しています。