小さい財布 小さいふ クアトロガッツ


ABOUT  HISTORY  LEATHER  MEDIA 
 
 
HISTORY
世の中に広く知られるようになった小さいふ。
「お財布が小さくなれば、あなたはもっと自由になれる」
小さいふとクアトロガッツ誕生の秘密。

1.BIRTH「クアトロガッツ誕生」

2.ON THE ROAD「路上から」

3.TRIP「旅する革小物」

4.TOCHIGI LEATHER「傷があるのが本物の革の証拠」

5.ORIGINALS 「小さいふ の原型誕生」

6.TRADEMARK「はじめまして小さいふです」

7.ONLY ONE「世界にひとつだけ」ができるまで

8.REVOLUTION「世界に目を向けて」


 
1.BIRTH
クアトロガッツ誕生
舞台は大阪の昭和な平屋建ての並ぶ住宅の一角。そこに、いつか自分で何かをしたいと思っていた”キャプテン”中辻と、製靴学校を卒業したデザイナーNagisaは4匹の猫と一緒に工房をかまえることにしました。

ミシンや金槌の音が聞こえてくる工房のあけっぱなしのドア。そのすきまから出入りする4匹の猫たち。猫たちのうしろについて出入りする友達の野良猫たち。

ガラス張りのドアからいつも通りを眺めている近所の不動産屋の猫。工房の向かいに住むたくさん猫を飼っている猫のばあちゃん。この辺では猫は町の風景に溶け込んでいる。

クアトロガッツのブランドロゴと名前の由来


 
物語はこんな風にはじまる。中古で見つけたミシンを引き取りに行ったときのこと。
「もう店を閉めることになってん。あまってる革がまだたくさんあるから、よかったら使ってくれへんか?」
そう言ってミシン屋のおじさんは軽トラの荷台一杯の革をくれた。

当時お金がなく革も買えない状況だった二人は、新しいミシンとたくさんの革を手に入れ、さっそくアイテムの製作に取り掛かった。ようやくいくつかのアイテムが完成したが、まだ置いてくれるお店はない。そんなとき思いついたのが、人通りの多い場所の路上で売ってみることだった。


 
2.ON THE ROAD
路上から
工房がある大阪の北の端から、大阪で一番人通りの多い梅田や
吉本新喜劇のある心斎橋までは電車で30分ほどの距離。

路上は人で賑わい、弾き語りや絵描き、ラスタマン風のアクセサリー売り、謎の外国人などの先客がいた。そのとなりにゴザを広げ、出来たばかりのアイテムを並べて人が足を止めてくれるのを待つことにした。いつしかとなりにいた謎の外国人とは話が弾み親友に。

大阪駅前の歩道橋、道頓堀のグリコの看板の近く、心斎橋商店街の店終いをしたシャッターの前などで、ヤクザなおじさんにからまれたり、おまわりさんに注意される度に場所を移した。

初めて買ってくれた人のことは今も忘れることはない。
でもそうして売れたお金はその日の電車賃とタバコとコーヒー代に消える日も。「どうしたら足を止めて見てくれるんかな」そんな思索を練る日々が続いた。

 
3.TRAVEL
旅する革小物
知り合いにすすめられて「手づくり市」に出ることに。毎月神社の境内で開催され、家具、陶器、食べ物など様々なお店が軒を連ねて、たくさんの人で賑わう手作り市。

作ったアイテムをお客さんに手にとってもらい、話して、買ってもらう。シンプルなやりとりが新鮮だった。そこで作り手や常連のお客さんとの出会いがあり、モノづくりのヒントやアイデアが生まれた。

同じような手作りのイベントが全国各地で行われていることを知ると、元来の旅好きの心に火がつき、バンを運転して全国のイベントを旅して回るように。現在も「POP UP SHOP」を各地で開催中。実際にモノづくりをしているスタッフが販売をしています。


 
4.TOCHIGI LEATHER
傷があるのが本物の革の証拠
大阪名物「通天閣」その周辺の懐かしい昭和の匂いがする下町天王寺。そこに革屋さんがあることを知り、革を買いに行ったときのこと。応対してくれたのは白髪のおじいちゃん。ゆったりとした口調のよく響く低い声。時折冗談も交えながら話すおじいちゃんは不思議な迫力の持ち主だった。

「おまえらは何者や?」
「自分で革小物をつくって道で売ってるんです」
「おもろいやないか!」



革をたくさん買うお金もなく、傷がないかなと一枚一枚選っていると突然叱咤が。「傷があるのが本物の革の証拠や。人間も同じや。人間も傷だらけや。ちそやろ?おまえらみたいな違いのわからんもんに革は売らん!」

そこから”本物の革とは何か?”という数時間に及ぶ会長の革談義がはじまった。実はこのおじいちゃんが栃木レザー社の苦境を再建する立役者となったハシモト会長でした。

「一度このおじいちゃんを信じてこの革を使ってみよう。」その出会いから自分たちで実際に使ってみて栃木レザーの素晴らしさを実感。革の魅力とエイジングの楽しみ方を伝えることも大きなテーマとなりました。

栃木レザーについて ハシモト会長が語る"本物の革"

 
5.ORIGINALS
「小さいふ 」の原型誕生
クアトロガッツのアイテムで大切にしているのは「こんなものあったらいいな」というアイデアや遊び心。「小さいふ 」の原型となるお財布が誕生したのは2008年のことでした。

まだ長財布や二つ折り財布を持つのが当たり前の頃、カバンやお財布を持たない主義のキャプテン中辻のポケットにはいつもお無造作にお札と小銭が突っ込まれていました。それを見ていたデザイナーNagisaの創作意欲に火がつきました。


 
「限りなく手ぶらに近くて、出かけるのにかさばらない財布があったらいいな。」「ないのなら自分で創ってみよう。」
そうして完成したお財布をプレゼントしたところ、とても気に入って使うように。

こうして生まれた初代小さいふは一万円札を二つ折りにした手のひらサイズの正方形でした。販売すると、そのコンパクトさと見た目以上の収納力が好評でたくさんの方に喜んでいただき、今でも「小さいふピッコロ」としてWEBSHOPで販売しています。

 
6.TRADEMARK
はじめまして小さいふです。
そんな日常のヒントから生まれた「小さいふ」シリーズはお客さんの声を取り入れながら進化を続けています。

2008年「小さいふ ピッコロ」
2010年「小さいふ コリーナ(廃盤)」
2011年 「小さいふ ペケーニョ」
2013年「小さいふポキート」
2016年「小さいふ コンチャ」

2011年に誕生した「小さいふ ペケーニョ」は一番人気でにっこり笑っているようなデザインが目印。「小さいふ」というネーミングはこのペケーニョから始まりました。

今までにないアイデアとデザインの設計によって、小さいサイズでコイン、お札、カード、必要なものがすべて入れることを可能になり、変則的なデザインのミニ財布ブームの先駆けになりました。

「小さいふ」の由来
「小さいふ」という言葉はいつしか世の中に広がり「ちい財布」「チイさいふ」「ちいさいふ」などテレビや雑誌、メディアなどでも取り上げられるようになりましたが、元をたどればクアトロガッツのアイテムの名前です。

ペケーニョのWEBページ公開を翌日にひかえた深夜二時。
パソコンに向かうスタッフが眠い目をこすりながら、最後に決めたネーミングが「小さいふ」でした。そこから商品名、パンフレットや看板で使うようになり世に知られることとなりました。


 
小さいふの登録商標
※ちなみに「小さいふ」と「ちいさいふ」はクアトロガッツによる登録商標となっております
ひらがな・音で登録していますので「チイサイフ」「ちい財布」「ちぃさいふ」についても商標権の効力が及ぶ範囲である」となっています。

2012年クアトロガッツとロゴ商標
2013年小さいふ商標
商標登録番号:第5634699号
商標:小さいふ
称呼:チーサイフ,コサイフ,ショーサイフ,コ,ショー
商標登録番号:第5639437号
商標:ちいさいふ
称呼:チイサイフ

 
7.ONLY ONE
「世界にひとつだけ」ができるまで
クアトロガッツのアイテムで色は大切な要素のひとつです。
革製品といえば黒や茶色のような渋いものが多い中で、よりたくさんの色柄にこだわり革を仕入れてきました。

そのこだわりから同じ色合わせのものは創らないというコンセプトの「世界でひとつだけシリーズ」が誕生しました。

デッドストックの革、珍しい素材、革づくりの歴史を持つイタリアの名門の革など、目利きした数百種類の革の中からスタッフがひとつひとつ色雀(色合わせ)をして製作しています。あなただけのお気に入りを見つけてくださいね。


 
お財布が小さくなればあなたはもっと自由になれる
毎日肌身離さずに持って出かけるお財布。どんな時もポケットの中にあるお財布。もっと遊び心があれば、毎日がもっと楽しくなるはず。


 
8.REVOLUTION
世界に目を向けて
「伊達政宗×クアトロガッツ 震災復興支援」

クアトロガッツではモノづくりを通じて自分たちにできることのひとつとして、伊達政宗の陣羽織をモチーフに創った革「紫地羅背板五色乱星」で創った「小さいふ」(廃盤)の2013年〜2018年の3月度の売り上げを「東日本大震災みやぎこども育英募金」へ寄付させていただきました。

2018年より宮城県石巻の「頑張ろう石巻の会」が「震災の教訓を風化させないため、未来の子供達へと伝えていけるように」防災学習として行なっている「ど根性ひまわり」の種の配布活動に共感して、クアトロガッツでも毎年3月に種の配布の協力をさせていただいております。


 
終戦70年 × NO NUKES(核廃絶)
すべての人々の生命の尊厳が守られる時代を目指して。
世界にはまだまだ争いの絶えない国や地域が沢山あります。平和も、地球上の多様な人々を結びつける文化も私たちの創造力から生まれます。
世界に早く平和な日々が訪れることを強く願い、芸術家はアート作品で、ミュージシャンは音楽で表現するように、私たちはモノづくりを通して表現をします。

終戦から70年という月日が流れ戦争を経験していない私達が出来ることは、モノづくりを通して戦争、核の使用は絶対悪だと伝えていくことだと考えます。

 
PURPOSE 自分らしく生きる
すべての人が自分らしく生きられる世の中を目指して。

自分らしく自由に生きたいということがクアトロガッツをはじめたそもそものきっかけです。 クアトロガッツでは人間性や個性の自由な表現の場であるアート、カルチャー「自分らしく生きる人たち」とのコラボをすすめています。