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カブトガニ
カブトガニという生き物をご存知でしょうか。
おわんをひっくり返したようなまるい体に長ーいとげのような一本の尻尾、50〜60cmくらいの大きさで海の底や干潟をのそのそと這うユニークな生き物、それがカブトガニです。
絶滅危惧I類(CR+EN)に指定され日本では岡山県笠岡市・佐賀県伊万里市の繁殖地が国の天然記念物に指定されています。
ユニークな生き物
名前に「カニ」とついていますが、カニよりもクモやサソリに近い生き物なんだそう。
剣のように鋭く長い尻尾は「尾剣」と呼ばれますが、武器としてではなくひっくり返ってしまった時につっかえ棒にして起き上がったり、背泳ぎで泳ぐ時に舵をとったりして使います。
約2億年前のジュラ紀よりほぼ形が変わっていない「生きた化石」と言われています。
実はカブトガニは進化に遅れた動物ではなく、二億年も前に進化を成し遂げた動物といえます。
惣路紀通「カブトガニの謎」より
現在カブトガニ類は世界中で4種類しかおらず、マルオカブトガニ・アメリカカブトガニ・ミナミカブトガニ、そして日本に生息しているカブトガニ。
中でもカブトガニがもっとも大きな種類です。
祖先は三葉虫
カブトガニは三葉虫から進化したと言われ、三葉虫からカブトガニへ繋がる「剣尾類」と「ウミサソリ類」が生まれました。(諸説あるそうです)
その後、ウミサソリ類は陸にあがってクモやサソリなどになり、一方の剣尾類はそのまま海に残りその甲羅をより大きく進化させカブトガニとなりました。
三葉虫というひとつの祖先から大きなハサミと毒の尻尾を持ったサソリや、糸で巣をつくるクモ、硬く大きな甲羅にすっぽり守られたカブトガニに進化するなんて...生き物って本当に不思議で面白いです。
1リットル150万円
「生きた化石」と言われ学術的に貴重な生き物ながら、あまり美味しくないらしく食用に向かず、昔は漁師さんには網を破く厄介者として、網にかかると日干しにされたり畑の肥料にされたりしていたそうです。
そんなカブトガニですが、今その血液が注目され1リットル150万円もの高値で取引されています。
カブトガニの医学的研究の歴史は古く、明治時代に最初の研究が行われていました。
あまり知られていませんが、最初に研究を始めたのは、黄熱病の研究などで知られる「野口英世」です。
惣路紀通「カブトガニの謎」より
カブトガニの血液はなんと青い色をしています。
この血液を精製してつくられるのがLAL(ラル)と呼ばれる試薬で、人間の血液中に入ると発熱やショック死を引き起こしてしまう細菌や病原菌の出す毒素に反応し、すばやくゼリーのように固めて無害化してしまいます。
これまで、内毒素に対する良い対策方法は乱されていませんでしたが、カブトガニの血液成分を研究し、利用することによって、新たな道が開かれました。
惣路紀通「カブトガニの謎」より
宇宙飛行士も使ってる
NASAの宇宙飛行士もポータブルの検査装置を使っているそうです。
普段の生活ではあまり馴染みのないカブトガニですが、実はわたしたちの知らないところでカブトガニに命を救われているのかもしれません。
しかし、この貴重な血液を採取するために捕獲され(※)30%の採血をされています、海に返せば数ヶ月で元気になると言われていますが15%のカブトガニが採血後に死亡してしまうそうです。
※絶滅危惧種ではないアメリカカブトガニが捕獲対象となっています。
これからのカブトガニの利用はカブトガニと人間が共存・共栄できるような方法を考えることが必要です。
たとえば試薬の精度を高めて、それほど多くの血液を必要としないようにするとか、またはカブトガニが自然繁殖できる環境を整え、その環境に人工飼育した幼生を放流するなどの対策を考えていく必要があるでしょう。
惣路紀通「カブトガニの謎」より
カブトガニについて「もっと知りたい」と思っていただけた方はぜひ岡山県笠岡市にある「世界で唯一」カブトガニ専門の博物館である「カブトガニ博物館」へ足を運んでみてください。
ティラノサウルスをはじめ7種8体の実物大の恐竜が展示されている恐竜公園も併設されており、休日には市民の憩いの場となっています。
これまで、わたしたちは、ずいぶんと海の環境をこわしてきました。
しかし海は、けっして人間だけのものではありません。これからは、わたしたちが海の環境を守り、回復につとめる番です。
わたしたちにできることを考えてみようではありませんか。
海のために、カブトガニのために、そして、わたしたちのために。
惣路紀通「カブトガニからのメッセージ」より
知ってる人だけ分かる
パッと見ではオシャレな北欧デザインのようにも見える...?素材には国内最高峰と言われる栃木レザーを使用しています。
大きい方がメス
よく見るとオスとメスがそれぞれ配置、大きさ・甲羅の形・棘の数が違います。
男女問わず使いやすい
内側はブラック一色に、ワンポイントだけブルー。
カブトガニに感謝
わたしたちの命を助けてくれている奇跡の「青い血液」をイメージしました。
特別インタビュー
カブトガニ博物館
館長 惣路紀通さんに尋ねました
「生きた化石、カブトガニの保護」
文章の内容は編集者が独自に調査したものであり、学術的監修を受けておりません。
クアトロガッツ/WEBスタッフ
編集/文 楠戸達也
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