小さい財布 小さいふ クアトロガッツ

ホーム 日本画家「三鑰彩音 みかぎあやね コラボ小さいふ。」母の日 発売記念対談。






小さいふ。コンチャ 花霧


小さいふ。ペケーニョ 栖

日本画家 三鑰彩音×小さいふ

「私は三鑰彩音さんという日本画家の方の絵が好きでコラボして欲しいです。」三鑰さんとの出会いはお客さんからの一通のメールから始まりました。

そして遂に日本画家 三鑰彩音(みかぎあやね)さんの絵画が小さいふになりました。藤の花を描いた「花霧」とベコニアガーデンを描いた「栖供廚2デザインです。

花霧のモチーフとなっている藤の花が咲きはじめる5月の母の日を記念して三鑰さんの母の日対談「母とアーティストのワークライフバランス」も掲載。対談相手はクアトロガッツのデザイナー中辻渚です。

三鑰さんが一番尊敬し影響を受けたお母さんのこと、出産と子育てのこと、母とアーティスト活動の両立について、日本画家を志したきっかけや作品の誕生秘話などをお聞きしました。是非ご覧ください。

クアトロガッツでは、あなたのスキ!とのコラボを行っています。
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PROFILE
三鑰彩音(みかぎ あやね)

伝統的な日本画材を用いた、美しく華やかな作風が魅力の日本画家。作品は女性や花をテーマに描かれることが多い。
2016年に多摩美術大学 日本画研究領域を修了後、同大学の日本画研究室にて助手を勤め教員指導のサポートにも携わる。

2019年には西武渋谷 百花祭2019全館プロモーションの作家として抜擢され、個展【-Jamais vu-】を開催。
その後、個展【栖 -sumika -】個展【anone.】個展【Permanent Key】やグループ展を精力的に行い、数々のコンクールを受賞している。
現在は子育てをしながら新たな日本画の可能性を模索し続けています。

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母の日対談
「母とアーティストのワークライフバランス」
日本画家 三鑰彩音×クアトロガッツ 中辻渚


中辻渚

こんにちは。
クアトロガッツの創業メンバーでもあり、現在は主にプロダクトやグラフィックデザインを担当しております中辻渚です!

私も8年間母親をしながら仕事の両立をずっとしているのですが、三鑰さんも昨年お子様をご出産され、お母さんになられましたね。まず母親になられる前のお話から聞かせてもらいますね。

ご出産される前は、日本画家としてバリバリ活躍されてた感じですか?

三鑰彩音

バリバリかはわからないですけど(笑)
制作中心の生活で、でも絵を描くだけじゃなくて日中は出身校の美術大学で助手として勤めていて、助手をしているとアトリエをもらえたんです。

12畳くらいある大きなアトリエで、18時に仕事が終わってご飯を食べて、アトリエは24時間365日使えるので朝までいたりしました。徹夜して朝一で帰ってシャワー浴びてまた出勤ってやってました。

中辻渚

24時間使えるってことは、閃きが降りてきた時なんかすぐに創作に取り掛かれますね。そういう自由に使える場所があるのはめっちゃいいですね。



中辻渚

私もクアトロガッツを始めた頃は自分達で創ったモノを道にゴザを広げて、いわゆる露店商みたいなことからスタートしていて、若い時はほんとにお金がなくて家の近くのコロッケ屋さんで60円のコロッケとキャベせん買ってやり過ごしていました(笑)
三鑰さんは助手をしながら自身の絵も描いて絵一本で生活をしてたんですか?

三鑰彩音

そうですね。助手の仕事をしていた時はそこの収入で生活しながら好きなように制作して展示会で発表してっていう感じで。
任期が4年だったのですが、その時に子供ができまして産休に入る時期くらいに退職しました。5月末に娘が生まれてるんですけど5月8日まで展示会場に行ってました。

中辻渚

へぇ〜、すごいぎりぎりまで。さすがです!
私も幸いにも妊婦期間とくに問題がなかったので3週間くらい前まで売り場に立ってました。もちろん仲間に助けてもらいながらですけどね。

三鑰彩音

よっぽど大変なことがなければ動いた方がいいって言われてたので、なるべく普通の生活をしようと思って。

臨月に入ってから言葉に表せない恐怖みたいなものがあって、いつ生まれてもいいっていう正産期の時期に入ったときは、それこそ「あなた明日死にます」って言われてるような恐怖というか。どんな痛みか、想像を超えるんだろうなと思うとどうなるかわからない恐怖があって「あぁ、怖い」ってなることがあってどんどん怖くなっちゃうんで、だから普通の生活をしようとしてたのかな。

中辻渚

それすごくわかります。1人目出産の時は、34年間生きてきた中での、未曾有の戦いを挑まれてる感覚でしたね(笑) 私の場合はなんと34時間かかりました!最後記憶ないですもんね(笑)

三鑰彩音

(笑)




中辻渚

絵に情熱をかけている三鑰さんですが、画家を志したきっかけってありますか?

三鑰彩音

幼少期からずっと絵を描いてるようなタイプじゃなくて、どちらかというと外で駆け回ってるほうが好きで運動も好きだったし、中高はバスケ部だったんです。

絵を描くのは美術の時間だけで、でも好きだったんで。物を作ったり美術だけじゃなくて図工、木工とか5教科じゃない授業が好きだったんですけど高校3年生までバスケをしていて。

大体美術大学志望の人って高校1年生くらいから美術専門の予備校に通って、そこでいろんなコースの日本画やってみたり油絵に触れてみたりデザインの授業してみたり、自分がやってみたいものを決めていくと思うんですけど、私はそこがなくて。母が美容師なので私も美容師になろうと思ってたんですよ。母を追ってたというか。

中辻渚

あっ、一緒です。私の母も美容師ですし、5教科じゃない科目が好きでした(笑)
高校に入ると美大も目指していて、それこそ高校1年生のときから絵の予備校に通ってましたねー。三年間珍しく真面目に通ってたんですけど結果全部落ちました(笑)

三鑰彩音

そうなんですね(笑)

バスケを始めたのも母がバスケ部だったっていうのを聞いてバスケに興味をもって、母の背中を追うみたいな感じで過ごしてました。高校3年生でいざ進路を提出しましょうって時期に入って、部活も引退して、いよいよどうしようってなったときに、このまま美容師になったらほんとに母の辿ってきた道を自分も追うだけではちょっとつまんないかもと思って。



三鑰彩音

でも結局これも母の影響受けちゃってるんですけど、本当は母は美大に行きたかったっていうのを聞いたことがあったんですよ。一緒に美術館とかもよく行ってたので、そういうのに触れさせてもらって「美大目指してみよう!」って思い立った感じですね。

美術の先生とも仲良くさせてもらってたので、美術の先生に相談しに行って。日本画とか、油絵とか、デザインとか何を選べばいいかわかんなくて相談したら、先生に「お前は根性型だから日本画がいい」って言われて、スポーツ根性みたいな黙々とやる感じがうまく活きるんじゃないかとアドバイスしてくれて。

言われた通り日本画を調べて、その時ちょうど教育実習生が来ていて、その先生が通ってた予備校が家からも近かったので見学に行って、家に帰って美大に行きたいって両親に言いました。

中辻渚

高校生くらいって、いよいよ自分の道を歩み始めようと自立心がむくむく湧き上がりますもんね。
私の場合は母の仕事を見ていて、美容師って大変そうだなーって思ってたんで、その道は選択肢になかったですけど、当時美容師ブームみたいな感じで美容師を目指す人がめっちゃ多くて、周りの友達からは母が美容師って事を羨ましがられましたけどね。
そんな中で、高校3年の時には『靴をつくる人』っていう自分の夢を確立しました。

それじゃあ三鑰さんが本格的に絵をやり始めたのは高校3年生からってことですか?

三鑰彩音

そうです、本格的にはじめたのは高校3年生の6月でした。



中辻渚

それで大学に受かったんですか?

三鑰彩音

5浪してます(笑)

中辻渚

ごっ!ごっ!5浪!?(驚!)

三鑰彩音

2、3浪までいったらここまでやったのにもったいないからもう引き返せなくて。5浪のおかげで入った時は年齢が同級生より上なんですが、先輩と年が近くて仲良くなっていろんなことを教えてもらいました。この時期にうまくいかなくてもまた次があるっていうのと、これをまた応用していこうみたいな精神力がつきました。

現役で受かる子は勘がいいというか、要領がいいというか、センスのある人はサササッと描けるので羨ましいです。

私自身はいまだに自分は絵がうまいと思えなくて、コンプレックスがずっとあるので要領が悪いし、こねくり回して出来上がるのが多くて制作中苦しいんですけど。でもそれが自分のオリジナル性を作ってるのかなと思ってしょうがないと受け入れています。

中辻渚

私から見たらめちゃめちゃ上手いですけど、三鑰さんの中ではコンプレックスとの戦いがあるんですね。

私の人生の師匠が「劣等感に負けるな。劣等感を『バネ』にし『踏み台』にして、自分のよいところを伸ばしていけ」と励ましてくれたことが凄く心に残っていて、三鑰さんの今の話を聞いてこの言葉を思い出しました。

それにしても、受験5回の挑戦!!諦めなかったっていうのがめちゃくちゃかっこいいですね〜!素晴らしい!

私なんか受験は一回きりで諦めました。どんだけ挫けやすいねん?って感じですけどね(笑)
でもそのあとすぐに、今の夫がいたロンドンに行ったり、イタリアに半年間、靴の勉強しにいったりして、今となってはその経験が今の私を創ってるんだなと思うと、大学に行かなかった選択も後悔はないですね。



中辻渚

話は少し変わりますが、三鑰さんが影響を受けてる人や人生の師としている人はいますか?

三鑰彩音

影響を受けていて大きなターニングポイントで何かを決めるときに関わってたり影響してるのは母だと思います。

中辻渚

おおぉ〜今回のテーマにぴったりじゃないですか!

三鑰彩音

母は美容師で私も美容師になろうと思ってたんですが、花の作品を描く前は人物を描いてて、髪の毛が象徴的な作風だったんですけど。それも潜在的な原風景じゃないですけど、人を見せたいっていうよりは髪の毛を使ってなにか表現したいっていうのがその時にあって、ちょっと違う角度から絵に向かってたのかなっていう風に思います。

当時は人物画の人として括られる時期があって、なんかそれは違和感があって、人の表情とかじゃなくて髪の毛の動きとかで何かを表現できたらと思って描いてました。
装飾性っていうのが私の中で一貫したテーマであるので、その時も髪の毛で装飾性を表現したくて描いてました。

中辻渚

描く絵にも表現されるほどお母さんの影響を受けていて、三鑰さんのお母さんは幸せですね!私も子供達にいい影響を与えたいなぁ〜。
お母さんのどんなところを尊敬していますか?

三鑰彩音

母は昔から「休む」ということをしません。家では常に動いていて、朝早く起きて仕事開始ギリギリまで家事を一通りして、私が学生の頃はお弁当もしっかり作ってくれました。そのうえ母の料理は本当に美味しいんです。

でも決して父が亭主関白で何もしないわけではありません。父は誰にでも優しく温厚で壊れたものは何でも直し、DIYが得意な自慢の父です。それでも母は妥協が嫌いで自宅の一階の美容室で仕事をしながらも、お客さまがいない合間を縫って毎日しっかり家事をして手を抜く事なく私を育ててくれました。

母の仕事の休みには一緒に買い物や美術館などお出かけも沢山しました。そのうえ自分の趣味や好きな事も大事にしていて、母だけ一日が48時間あるのではないかと思うくらいの運動量と行動力があるのです。私はずっと髪の毛を切ってもらい整えてもらってきました。その時間に交わす会話の積み重ねにより誰よりも私のことを知っている存在だと思います。

中辻渚

美容師の母にDIY好きな父。。。。なんという偶然!私の父もDIY好きで家のガレージを大改造して憩いの場を創ったりしてます!両親が似すぎててびっくりですね(笑)

自分が母親になって、今私が子供にしてあげている事を、お母さんもやってくれてたんだなぁって思うと、昔よりお母さんの事が好きになってるというか、懸命に働きながら私の事を育ててきてくれた事に感謝の気持ちが湧きますよね。
そんな姿を見てたから、私も仕事をしながら子育てが出来るんだとおもいますね。



中辻渚

三鑰さんも子育てと仕事を両立してると思うんですが、子育てと制作のバランスはどのようにされてますか?

三鑰彩音

昨年に子供が生まれてからは娘との生活に比重を置こうと思ってやってて、保育園決まったら預けてる時間は絵のことに集中できると思ったので、今の今までは娘中心で生活してました。丸々11ヶ月くらいは娘と過ごせて、今年の4月から保育園が決まりました。

絵の方を何もしないでいると、忘れ去られたりせっかく頂いたお話を逃すのはやっぱり嫌だったので、自分のできる範囲でお受けしたり発表したりしてずっと産後は過ごしてました。夫や親族に預けて助けてもらいながら、自分のことやりたいときは周りに協力してもらって、そうじゃないときは娘のために生活しようと思ってます。

最初は慣らし保育で今と変わらないかもしれないけど、だんだん自我が芽生えてきてなんかやりたいとかどっか行きたいとか、娘の世界ができてくると思うので、そしたらそこで彼女の人生と私の人生は別で考えていきたいなと思って。娘のやりたいことに親の協力が必要なときに私たちが出ていけばいいかなと、あんまり過保護にはならないようにしようとしてます(笑)

中辻渚

うちの子も5歳と8歳なんで完全に自分の世界がだんだん出来上がってて、ちょっと寂しい(笑) だけど自分たちの人生歩みだしてるなぁって感じてます。

ほんとに仰る通り、過保護になりすぎるとお互いを縛りあって苦しくなっちゃいますし、いい事ないと思います。でも放任すぎるのも良くない。

難しいところですけど、これもバランスですね。良いバランスを保つための仕事であり子育てになるかな?まだまだ修行の途中って感じですね。



中辻渚

絵に話しが戻りますが、花を描くようになったきっかけはありますか?

三鑰彩音

装飾性とか二面性っていうのを大学生の時から研究テーマにも掲げてたので、そのテーマでずっと制作してたんですけど、モチーフは変えていった方が作品の幅も広がるし、表現の幅も広がると思っていて。

たまたま友達がSNSにベコニアガーデンの写真をアップしてるのを見て、なんて素敵なところなんだろうと思って、すぐに友人に聞いたら三重のなばなの里だよと教えてもらって。
速攻夜行バスを予約して、名古屋にいた親戚の家に泊まらせてもらってGWにその場所に行きました。

これはちょっとモチーフにしたいなと思うくらいその景色に感動して丸一日そこにいて、デッサン道具持って行ってたけど時間が限られてるのでとりあえず写真を撮り貯めて帰りました。



三鑰彩音

ただこれをどうやって画面に起こすか結構悩んで、そのときはもう大学に勤めてるときだったので、個展は入れてなくて、そんなことをしてたら夏に大学院の時に美術画廊にグループ展で参加していた西武渋谷から全館プロモーションで作品使いたいって連絡が来て、そのオファーが8月に受けて翌年2月からだったんです。

半年しかないのに全館プロモーションでどんだけ作品書描かなきゃいけないんだろうと思って、今までの作品も出していいのか聞いて、それはいいけど新作が欲しい、できれば花を描いてほしいって言われたんです。

それまで花の作品出したことがなくて、西武から花を使ったものを描いてほしいって言われて、そのタイミングでベコニアの風景を何とか描きたいと思ってた時期だったので「もうこれは描くしかない」と思って、それがきっかけで花のモチーフにした作品に移り変わっていきました。

モチーフとしてキャッチーなのと場所が西武だったので、普段美術館とかギャラリーとか小さな画廊とかに行かないようなお客様、入りづらいと思ってたような方がお洋服買うついでに見に来てくださって、気に入ってくださってたっていうのはそこからすごい増えて、それをきっかけに今回お財布のコラボやパッケージのコラボをして、お仕事の幅もちょっと広がったと思います。

中辻渚

色んなタイミングが合致して色んな事が実現していくのが聞いていて気持ちいいです。三鑰さんのようにやりたい事や志がしっかりある人は常にアンテナを張っているので、チャンスが目の前に現れた時にそれを掴む力が強いんだなぁって改めて思います。

今回のコラボの実現もお互いがチャンス掴み合ったって感じですね。チャンスをつくってくださった三鑰さんのファンの方に感謝ですね。



中辻渚

今回お財布のデザインにもなった「花霧」と「栖供廚砲弔い討聞かせください。

三鑰彩音

栖兇亡悗靴討論茲曚匹眇┐譴燭鵑任垢韻鼻▲戰灰縫▲ーデンを見たのがきっかけで作品にしたいと思って、依頼を受けたのがタイミングが合致して描いたんですけど、絵の中に込めた想いは、あそこに行った時の360度は花に取り囲まれる空間が素敵で、温室だったのでポカポカしてて暖かくて、外からの光でキラキラしてて、そこで感じた空気感みたいなものを表現したくて。

見に来てくださったお客さんが、この絵の前で寝たいとか、作品は目の前にしかないけど花に囲まれてるみたいっていう感想をもらった時は、表現したいことが伝わったのかなと思ってすごい嬉しかったです。あえて画面いっぱいに花を埋め尽くしたのもそういう表現したかった事をそういう形で描いたんですけど。

作品実物をご覧になってないのでわかりづらいかもしれないですが、結構上の方は手前にきてる花で、描き方が縁取りをしてるんですね。財布も凸凹させて縁取ってくださったと思うんですけど、下の方が奥側の景色でかなり抽象化して描いてて、それって自分が今まで描いてきた作品のパターンというか、人物描いてた時も髪の毛のところが縁取りをして描いてて、抽象画描いてたときは線がわからないような曖昧にした表現にしてたんですね。

自分が今まで研究してきた表現方法をその一枚に埋め込みたいというか、一枚で今までの表現を表したい。それを試してみたくて、それがうまく馴染むように結構試行錯誤したというか、せっかく今までいろんな表現をしてきたから集大成みたいにしたくて。



三鑰彩音

花霧の方は、藤の花なんですけど、足利フラワーパークに行ったことがあって、すごい素敵でいつか藤の花を描きたいなってその時に思ってたんですね。でも私にはその時技術的にも表現力的にも難しくてなかなか手を付けられなかったんですけど、2020年の9月に個展が決まっていて、ちょうどコロナ禍だったんですね。

2020年の6月って藤の花が咲く頃だったんですけど、足利フラワーパークの藤の花は2020年は人が来ないので全部切っちゃったんですよ。それが結構ショックで、お客さん来れないし見れない、花もやっぱり生きてるんで切られちゃったのがすごくショックで。

私はそこを見たことがあるし、今年そこに行きたくても行けない人とか、そこの花を育てた方とかのことも考えて、描くなら今かもしれないと思って2020年の9月の個展に向けて藤の花を描きました。それでできたのが花霧です。足利フラワーパークではその年は見れなかったですけど、9月の個展に来てくださった方は、そこに行った気持ちになってもらえればいいなと思って描いたのがきっかけです。

中辻渚

私たちもいろんな作品見させていただいた中で、見た瞬間になんかふわぁ〜っと優しくも華麗なお花の世界に包まれたようなそんな感じがして、絶対これは小さいふにしたいなって思いました。



中辻渚

一つ一つの作品に想いがぎゅっと詰まっていて、見た人を感動させる力を持っている三鑰さんの作品ですが、自らの活動を通して何かやりたい事や伝えたい事、大きな夢みたいなものはありますか?

三鑰彩音

そうですね。こうやってコラボさせてもらったり、それこそ西武とかお洋服を皆さん買いに来るような、ファッションとか生活用品を買いに来るような場所で展示させてもらったことで、自分がそのきっかけになったらいいなと思ったことは、まず日本画って何?って言われるんですよね。なので、日本画の認知度が上がって欲しいっていうよりは、もうちょっと身近になったらいいなっていう気持ちはあります。

せっかく「日本」って名前がついてるのに知らない人すごくたくさんいて。絵具もすごい特殊で、日本画の岩絵具を使わずに制作されてる方もたくさんいるんですが、私はたまたま、古来の日本画の絵具を使って描いてて、けど見たときそんな日本画っぽく見えなかったり。

鉱物を砕いてるので光が当たるとすごくきらきらしてて。表現の幅を広げることでいろんな人に知ってもらえるきっかけになればいいなっていうのは思ってます。

日本画をあまり知らない人にとって日本画と聞くと古いものだったり、掛け軸や墨絵、絵巻物をイメージされる方が大半だと思うのですが、実は今日まで独自の進化を遂げ様々な手法の作品があることや主に使用されている「岩絵具」や「和紙」の美しさを是非知って頂き、興味をもって頂けたら嬉しいです。

中辻渚

なるほどですね。 日本画って聞くと掛け軸とかを思い浮かべるんですが定義としてはもっと大きなくくりになるんですね〜。
失礼ながら三鑰さんの絵を日本画という目線で見ていなかったんですが、お話を聞くと日本画の良さを日本人としてもっともっと知っていきたいなって思いました。

中辻渚

私の話で恐縮なんですが、私はデザインを通して世界を平和にしたいなっていう思いがあって。

例えば手塚治虫作品のコラボのお財布があるんですけど、手塚先生は青年時代に自分が戦争を体験して感じた生命の尊厳を漫画で表現して平和な世界をつくっていきたいっていう願いを持たれていて。

コラボすることで今度は私のデザインを通してその思いがお客様の手元に渡って共感してくださったりとか世の中に広まっていったらいいなっていう思っています。もし、事故に遭ったりして手が使えなくなったとしても、自分の人生そのものが世界の平和に貢献できる人生でありたいなと思っています。
壮大でほんとにできるんか?って常に自問自答してますけど(笑)




中辻渚

そんな私の話は置いといて、、、
また話変わっちゃいますけど、
今回三鑰さんの作品がお財布になったことに対してどう思われますか?

三鑰彩音

コラボのお話はすごくうれしくて、身に着けるものだったり、普段使うものに自分の作品が使われることで、この作品って日本画の絵具で描かれてて、こういうものなんだって知る最初の一歩だと思うので、そういうのは今後もしていきたいなっていうのと、あとは死ぬまで個展はやってたい、自分の作品を発表し続けたいっていうのはありますね。

なんか描ければいい人もたくさんいると思うんですけど、私は自分の作品を発表してみてもらってお客さんと対面したり感想とか聞くのが嬉しかったり幸せだったりするんで、なんかそれが自分の存在意義になってて、コンプレックスがあるからこそ発表してその感想とかバックがないと不安になっちゃうんです。

なので、ずっと制作し続けてどんな風になっていくかわかんないですけどいろんな人に見てもらって、その結果見てくれた人が、幸せな気持ちになって欲しいっていうのはおこがましいので、思い出だったり考えてることに触れる作品が描ければいいなっていう気持ちはあります。



中辻渚

コンプレックスを見事に力に変えてる三鑰さんはほんとにめっちゃめっちゃかっこいいです!同じ子を持つお母さんとして、さらには一人の人間として勇気が湧いてきました!

最後に三鑰さんの絵を生でみれるところはありますか?

三鑰彩音

いくつか展示会があります。

●「as if」
2022年4月29日(金)〜5月8日(日)
数寄和ギャラリー
〒167-0042 東京都杉並区西荻窪3丁目42-17

●「第4回-recommend 2022-展」
2022年7月10日(日)〜7月23日(土)
シルクランド画廊
〒104-0061 東京都中央区銀座6丁目5-11第 15 丸 源 ビル1F

●「三鑰彩音 個展」
2022年8月1日(月)〜8月31日(水)
ART&CAFE+BAR あ・い・う
〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町2丁目30-7 水野ビル1階



中辻渚

ありがとうございます! 私もこの目で三鑰さんの作品を見れる事を楽しみにしています。 今日は貴重なお話ありがとうございました!

そんなこんなで日本画の美しい小さいふが誕生。 母の日の贈り物にあなたの相棒にいかがでしょうか。 三鑰さんの個展にもぜひお越しください。 皆さんも日本画の魅力に触れて見てくださいね。



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