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クアトロガッツの革の旅
イタリア トスカーナ州
VOLPI社の革づくり
"LEATHER TRIP IN VOLPI LEATHER"

トスカーナ地方の革づくり
今回使用する革はレオナルド・ダ・ヴィンチが活躍したルネサンスから続くイタリアンレザーの名産地トスカーナのタンナーであるヴォルピ社のフルベジタブルタンニングレザーです。
ヴォルピ社はトスカーナの州都フィレンチェからアルノ川の下流に向かって車で40分ほど行ったところにあります。

※タンナー=革を鞣すところ  
 



 
革職人たちの町
イタリアの革の生産技術とクオリティは世界最高とされており、中でもヴォルピ社のあるトスカーナ州のポンテ・ア・エゴラは、現在も数1000社ものタンナーがある名実ともに世界一の革の産地です。

そこには世界中の高級ブランドの革製品を製造している工房が沢山存在しており、高い技術と誇りを持った職人たちが腕をふるっています。
 


VOLPI社のシンプルな革づくり
「ずっと昔から人間はシンプルなものに安らぎを求めてきました。そして革に自然な安らぎを見出すのです。」

フィレンチェでルネサンスが花開いた14世紀以降、アルノ川流域でめざましい発展を遂げたのが、今日まで伝わる植物タンニン鞣しの革づくりでした。

ヴォルピ社はこうした古来からの起源を持つ技術で、化学薬品を使わずに、時間と手間をかけて天然の樹液から取れる渋成分であるタンニンによって鞣した上質なヌメ革をつくっています。

使うほどに馴染むナチュラルな革を作ってきたヴォルピ社は家具、革小物、最高級の靴底の製作を得意とし、その情熱を職人たちが受け継いでいます。
 




 
 
「イタリア植物タンニンなめし革協会」推薦の革
VOLPI社の革は手のマークで知られるトスカーナ地方の「イタリア植物タンニンなめし革協会」(PELLE CONCIATA AL VEGETALE IN TOSCANA)の推薦を受けているヌメ革です。

工場から排出されるのはほぼ100%浄化された水のみ。製品は有毒物質をほとんど含まないことを保証しています。



 
ヴォルピ社 オイルレザー
オイルレザーはヴォルピ社の中でも肉厚で繊維がしっかりした張りのある弾力とナチュラルなシボ感が特徴の革です。なめらかでしっとりとした質感と、上品な色味はイタリアンレザーならでは。

風合いの良い革に起こる特徴にひとつで、つかむと革同士が擦れてキュッと鳴きます。ぜひお楽しみください。



左が使用してエイジングしたもの。右が使用前。






トスカーナとレオナルド・ダ・ヴィンチ
ヴォルピ社からアルノ川の対岸に車で30分ほどのところにあるヴィンチ村には、あの天才”レオナルド・ダ・ヴィンチ”の生家があります。ちなみにレオナルド・ダ・ヴィンチはヴィンチ村のレオナルドという意味です。

レオナルド・ダ・ヴィンチの生きた時代は人類史上最大の疫病であるペストの流行により人口の3分の1もの人々が亡くなるという苦難の時代でもありました。

ルネサンスの時代
試練の中で人々は多様な生き方を模索し始め、古代ギリシア・ローマ時代の生き生きとした人間性の表現「ヒューマニズム」に強い影響を受けた新たな文化の再興が始まります。

神中心から人間中心という人間性の復活を目指したこの時代は、「再生」を意味する「ルネサンス」と呼ばれることになります。
レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロを典型とする、芸術・技術・科学など、あらゆる分野で自己の才能を無限に発揮する「万能人=uomo universale」が活躍し、思想、文学、美術、建築など多方面に影響を与え、近代ヨーロッパ文化の基盤となりました。

 
受け継がれる伝統
こうした時代背景の中で生まれた革づくりの伝統は、今日まで職人の手に受け継がれています。

フィレンチェにはルネサンス建築の特徴であるドーム屋根の大聖堂、ピサの斜塔、詩人ダンテの生家、ミケランジェロのダビデ像、絵画ボッティチェリのヴィーナスの誕生、ダヴィンチの受胎告知など、数多くの文化遺産が残されています。

一度訪れてみたい街です。
それではみなさん良い旅を! Buon viaggio!



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