クアトロガッツ中辻
こんにちは。「こりゃ絶品!革のグルメな蝶ネクタイや~」9月で第三弾となりました。
彦摩呂さんといえば食レポでもお肉を沢山食べられると思います。革といえば世界で主に使用されているのが牛革ですが、実は全て食肉の副産物なんです。
彦摩呂
僕たちが食べたお肉が革になってるんですね。
食品ロスのことも問題になっていますが、自然の恵みを無駄にしたくないですね。
クアトロガッツ中辻
あまり知られていませんが革のためだけに動物を育てるということなく、縄文時代から続く骨や皮を無駄にしないで使うという文化が今日まで受け継がれてきました。
本来は廃棄される皮のみを再利用/リサイクルして作られ、丈夫で長く使い続けることができるサスティナブルな素材であるといえます。
でも最近では飼育方法などによる環境負荷を減らそうと、環境に配慮した素材として牛革だけでなく、サボテン、キノコ、リンゴなど新たな素材から革を作るという試みがされています。
今回はなんとキノコレザーで蝶ネクタイを作ってみました。
彦摩呂
えっ!これキノコでできてんの?びっくり。
クアトロガッツ中辻
匂いも嗅いでみてください。
彦摩呂
ほんまや匂いもキノコの匂い、森の匂いがする。手触りもキノコっぽい。どんなキノコでできてるんですか?
クアトロガッツ中辻
キノコの中でもエリンギが使われています。
キノコレザーは英語圏ではキノコ全般を指す言葉=マッシュルームなのでマッシュルームレザーと呼ばれます。日本ではキノコレザーまたはマッシュルームレザーと呼びます。
キノコで作った革ではアメリカのMylo マイロと今回使用するイギリス(※)のMYCELマイセルが有名で環境負荷の少ない持続可能/サスティナブルな素材として注目されています。
マイセルはベトナムの山で採取されたキノコから作られていて、有害物質を一切使用せずに作られています。
※以前にインドネシアとの記載間違いがありましたが正しくはイギリスとなります。
彦摩呂
有害な物質を使っていないなんて安心やね。ということはこのキノコレザーは自然に還るっていうことかな?
クアトロガッツ中辻
MYCELのキノコレザーは化学薬品を使わずに育ち、生分解性され、堆肥化されます。可能な限りサステイナビリティを維持することを目標として開発されました。今もより環境への負荷が低い生産方法が探求され続けています。
彦摩呂
ちゃんと土に分解されるんやね。ころでこのキノコ自体はどうやって作ってるんですか?
クアトロガッツ中辻
MYCELのキノコレザーはサイズや形状が理由で食用として消費されないおよそ3%のキノコを使用して作られています。食用とされずに廃棄されるキノコを使用しているため、資源を無駄に使うことなく素材を活かすことができます。
サーキュラエコノミー(循環型経済)の仕組みができているので、製造時に発生した廃棄は生産プロセスの中で再利用されます。
廃棄するキノコを使うため資源の無駄がない。キノコは自然に育つため、人間の食物連鎖を脅かすことがない。またキノコは継続的にとても速く育つため、無制限の供給ができる持続可能な素材です。環境問題に向き合うことで生まれた新しい素材なんです。
彦摩呂
おしゃれで環境にも優しいなんて素晴らしいですね。今回のワンポイント食レポ講座いってみましょう!
『きのこの収穫祭や〜!』
「きのこはヘルシーでビタミンやミネラルが豊富です。腸内環境を整えて美肌効果や、ガン予防にも良いと言われています。たくさん食べて健康になりましょう!」