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PRIDE MOVIE
LGBTQ+
EDITION

PRIDE MONTHとは
6月はプライド月間「 プライドマンス」として、世界各地でLGBTQ+の人々の権利、コミュニティーへの支持を示す啓発的なイベントやパレードが行われます。

プライドマンスとは、1969年6月に「ストーンウォールの反乱」と呼ばれるニューヨークにあるゲイバーで警察官による不本意な摘発から起きた暴動がきっかけとなって始まった、LGBTQ+やマイノリティたちの権利や文化、コミュニティへの支持を示す政治・抗議運動などを含んださまざまなイベントが行われるひと月のことです。

アメリカからはじまり世界に広がったこのプライド月間は日本でも開催されており、毎年多くの方が参加しています。




ストーンウォール

映画のタイトルをデザイン
そんな由来ある6月にLGBTQ+をテーマにした小さいふ「Pride Movie」が生まれました。

LGBTQ+コミュニティの象徴でもある、すべての人が自分らしく生きられる多様性を表現したレインボーカラー。そこに浮かび上がる沢山の英文字はすべてLGBTQ+をテーマとした映画のタイトルが散りばめられています。

デザインを手がけた、ライター、編集者、イベント作家として幅広く活躍されている仲谷暢之さんは映画ライターもされています。そんな仲谷さんならではの映画好きには嬉しいデザインです。



小さいふのデザインに散りばめた映画のタイトル。
皆さんはいくつ分かりますか?

Happy Together/The Watermelon Woman/The Children's Hour /My Own Private Idaho/Maurice/Making Love/The Wedding Banquet /My Beautiful Laundrette/Hedwig and the Angry Inch/A Single Man /Jeffrey/Pride/Longtime Companion /Sunday Bloody Sunday /The Adventures of Priscilla, Queen of the Desert/Brokeback Mountain/Call Me By Your Name/Boys Don't Cry/BPM/Carol/The Boys in the Band/Your Name Engraved Herein/Moonlight/Pink Flamingos/WILDE/BENT /Kinky Boots/TORCH SONG TRILOGY /WIGSTOCK: THE MOVIE/GO FISH /STRAWBERRY AND CHOCOLATE/THE ROCKY HORROR PICTURE SHOW/MYSTERIOUS SKIN /The Iron Ladies/KISS OF THE SPIDER WOMAN/MA VIE EN ROSE/BAD EDUCATION/LA CAGE AUX FOLLES /Farewell My Concubine/THE QUEEN/VICTOR VICTORIA/CABARET/FUNERAL PARADE OF ROSES/TODO SOBRE MI MADRE/MILK/GOD'S OWN COUNTRY/The Prom/The Half of It/Another Country/



薄型のスリムなスマホポーチが仲間入り
薄くて小さいスマホポーチはショルダーで斜めがけしてもスリムでかさばったり邪魔になりません。スマートフォン専用の縦型のスマホバッグとしてお使いいただけます。

先に発売している小さいふに描かれた映画のタイトルとはまた違ったデザインになっているので、お財布を持っている人は見比べてみても面白そうですね!

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今改めてオススメしたいLGBTQ+映画
「テアトル虹」連載中

映画ライターもされている仲谷さんのご提案で、小さいふと映画と一緒に楽しみながらLGBTQ +の理解も深めていくというコンセプトで、仲谷さんによる映画コラム「テアトル虹」を連載中。
毎月数本の映画をご紹介しますので、映画と合わせてお楽しみください。第1回は「ジュディ 虹の彼方に」です。

クアトロガッツでは多様なアートやカルチャーとのコラボを通じて「すべての人が自分らしく生きれる世界」を目指しています。
小さいふと映画作品とコラムを通じて、LGBTQ+の歴史や社会的な背景、当事者の方々の思いを正しく知り、理解を深めることで当事者の方々を取り巻く社会が住みよいものになることを願ってます。





「虹の向こうで生きている」発売記念エッセイ
発売記念して、仲谷さんが20年以上前にプライドマンス発祥の地であるアメリカで目の当たりにした現地の様子を振り返ってエッセイ「虹の向こうで生きている」を書き下ろしていただきました。是非ご覧ください。


PROFILE

仲谷暢之
大阪生まれ。吉本興業から発行していた「マンスリーよしもと」の編集・ライティングを経て、ライター、編集者、イベント作家として関西を中心に活動。



San Francisco
初めてサンフランシスコへ行ったのは25年前。ちょうど6月。プライドマンスの時期だった。

そもそもプライドマンスとは、1969年6月、ニューヨークにあるゲイバーで警察官による不本意な摘発から起きた暴動がきっかけとなって始まった、、
のちに「ストーンウォールの反乱」と呼ばれるLGBTQ+やマイノリティたちの権利や文化、コミュニティへの支持を示す政治・抗議運動などを含んださまざまなイベントが行われるひと月で、それはやがて世界各国でも行われるようになった。



25年前のサンフランシスコのプライドマンスにて

僕が滞在していたのは友人宅。LGBTQ+がたくさん暮らすカストロストリートの近く。
初めて訪れたストリートエリアは、プライドマンスの高揚感も相まって、赤、オレンジ、黄、緑、青、紫のカラーが並んだフラッグを中心としたレインボーカラーに溢れていた。

そんな中で「オズの魔法使」のビジュアルやキャラクターがたくさん使われていたのが印象的で、友人に尋ねると、「ドロシーを演じたジュディ・ガーランドはゲイのイコンだからね」と教えてくれた。

その時は「そうなんだ」と相槌を打ち理解したフリをし、ただ映画の中で歌われた「Over the rainbow(虹の彼方に)」の曲と関連あるんだろうなと想像はついた。





New York
それから数年後、今度は6月のニューヨークを訪れた。
その頃、ニューヨークへは、自身の誕生日と重なるハロウィンシーズンを狙って行ったのだけど、シスコの友人が「プライドマンスの時期に行くんだけど合流しない?」という提案に好奇心がもたげ、乗ったのだった。

サンフランシスコの6月の雰囲気は、個人的に地元のLGBTQ+を含む住民たちの顔が見られる手作りな感じがし、ニューヨークのそれは、企業がドーン、大きな団体がドーンという官民一体感のイメージが強かった。

特にパレードはサンフランシスコのそれとは比べものにならなかった濃厚なるレインボーの洪水を見せつけられ、自身のセクシャリティに対して長年抱いていたモヤモヤが見事に吹っ切れ、そこからゲイのフィルターを通して文化や社会を見ることに貪欲になっていたのを覚えている。



ニューヨークのプライドマンスにて

虹の彼方に
そしてこの地で改めてプライドマンスとジュディ・ガーランドの関係も改めて知った・・・。

1978年6月下旬にサンフランシスコで開催された「ゲイ・フリーダム・デイ・パレード」でレインボーフラッグは初めて披露されたそう。考案したのはアーティストのギルバート・ベイカー。

彼はストーンウォールの反乱が起こる数日前に亡くなったジュディ・ガーランドと、彼女のことを崇拝していたゲイたちの関係性はとにかく深かったという。





彼女の死に対する彼らの悲しみは深く、それがストーンウォールでの暴動の一つのきっかけにもなったのは今も「神話」として語られており、それらのことも含めてギルバートが「オズの魔法使い」の中で象徴的に歌われる「Over the rainbow(虹の彼方に)」を念頭に置いてフラッグを掲げたのは必然だったと思う。

ちなみに元々は8色だったそうでピンクが無くなり、やがて青緑も無くなって現在の色に落ち着いた(ピンクと青緑に安価な布が手に入れにくかったという理由もあるらしい)。
今ではLGBTQ+の象徴として、その6つの色たちはメッセージを送り続けている。





モノづくり×MOVIE×LGBTQ+
そんな中、クアトロガッツさんからこのブライドマンスをきっかけとして、マイノリティへの意識をさらに高められるきっかけとなればということで、財布を作ることになった。

僕自身、元々、高校からデザイン系の学校に進み勉強をしていたので、嬉しい限り。それに自分のセクシャリティであるゲイを含むLGBTQ+をコンセプトにしたものであるというのも嬉しい限りだった。

今回、デザインしたものは、僕が映画についてのライターもさせていることもあり、今昔、約50本ほどのLGBTQ +をテーマにした映画のタイトルを散りばめさせていただいた。
その中には当然、「オズの魔法使(The Wizard of OZ)」も入っている。浮かび上がるタイトルを指肌で感じながら、それら作品もぜひ見ていただけたらと思っている。

ということで、今回からLGBTQ +をテーマにした、取り上げた映画を紹介していきたいと思う。