Wickett&Craig
Oiled Latiggo
ウィケット&クレイグ
オイルドラティーゴレザー
Wickett&Craig社は1867年に創業。広大なピット槽を持ち、昔ながらの堅牢なフルベジタブルタンニングによる革づくりを行う会社で、革製品や馬用の鞍・ハーネスなどの馬具を中心に加工・製造も行う老舗タンナー※であり、メーカーです。
※原皮を革へ加工する会社
乗馬・旅・森林・肉体労働・狩猟
ウィケット&クレイグ社の革の信頼性と品質を表すひとつとして、同社の革は世界的にも有名な「ミスが許されないハードでタフな現場」の道具をつくるメーカーたちに長く愛されてきました。
1877年創業の老舗旅行鞄(トラベルラゲッジ)メーカーとしてその信頼性の高さから歴代大統領にも愛されるハートマン(hartmann)や、1897年ゴールドラッシュに挑む人達のために「最上のものを」との想いからアウトドアクロージングメーカーとして設立され、その堅牢なものづくりからアラスカや米北西部の森林警備隊、木こり、ハンター、そして冒険家などに愛されるフィルソン(Filson)など、ウィケット&クレイグ社の革を採用しているメーカー名を見るだけで同社の品質への信頼の高さが窺い知れます。
馬具用レザーといえば、ブライドルレザー
「丈夫さ」がウリの乗馬用・馬具用レザーとしてはブライドルレザーが有名です。
もちろん乗馬は屋外で行いますので雨や水に触れます。天然皮革は水に弱く、水に濡れると革に含まれる脂分が水と一緒に流れ出てしまい硬く風合いが無くなり、色落ちや水膨れ、ひび割れなどの品質劣化が生じます。
水に強く・強度を増すためにワックスを塗布
品質劣化により、手綱・鞍・ハーネスなどがちぎれたりすれば落馬し命が危険。ということで水に強く・強度を増すように「蝋(ワックス)」をアイロンや手で刷り込んだブライドルレザーが産まれました。
現在ではその丈夫さとエイジングによる独特な光沢感から、馬具以外の革製品の素材としても使われています。
(水に強い、とはいえ皮革ですので濡らさないほうが良いです)
オイルドラティーゴレザーにとって
ブライドルレザーは通過点でした。
そんなブライドルレザーですが、元々実用性を重視した革であり表面に蝋が擦り込まれているため、革が内包した油まで隠してしまいエイジングは比較的ゆっくりとしています。
ウィケット&クレイグ社のオイルドラティーゴレザーは、フルベジタブルタンニングにて鞣された上質な牛ヌメ革をオイル・ワックス・獣脂をミックスしたものにディッピング(漬け込み)し、芯まで浸透させているため強度と柔軟性を兼ね備え、そしてたっぷりと内包した油分とワックスがお使いいただくほど徐々に染み出し、素晴らしいエイジングをお楽しみいただけます。
潤沢な油分、プルアップレザーとしてのオイルドラティーゴレザー
オイルドラティーゴレザーは、ワックスを入れているためブライドルレザーにも近いものですが、分類としては「プルアップレザー」となります。
プルアップレザーは主にレザーワークブーツやレザージャケットなどに使用される堅牢かつ柔軟・ワイルドな風合いを持つ革で潤沢な油分を含み、つまみ上げる(プルアップ)すると革の繊維内で油分が移動し、色が変わることからプルアップレザーと呼ばれています。
この潤沢な油分のため、内部パーツに使用している栃木レザーにもオイルドラティーゴレザーの油が染み込み、お使いいただくほど更にエイジングが促進されます。
ステッチにはワークブーツなどに使われる太糸を使用
堅牢でワイルド、ぜひともガシガシ使っていただきたいオイルドラティーゴレザー。
ステッチには通常のペケーニョで使用している糸よりも太く、ワークブーツなどに使われる糸を使用。
この頑丈さは、きっとあなたの最良の相棒になれるはず。
実際のエイジングを見てみよう。
スタッフが実際に一ヶ月間、オイルドラティーゴレザーを使用してみました。
使用感としてはコシがあるのに柔軟性が高く、手触りは非常になめらか、手に吸い付くようでつい手に持ちたくなるような革です。
使用前は濃いダークブラウンですが、使用するとオイルの移動か、赤みがかった色に変化してきました。
新品との比較
表面には光沢が増し、まだ一ヶ月間ですが使い勝手も向上しています、こだわり派の男性や、大切なあの人へのクリスマスプレゼントにもおすすめの逸品です。
まだ日本では知名度の低いオイルドラティーゴレザー、拙い説明ではありましたが、お使いいただければその素晴らしさはきっとお伝えできるはずです。