〜10年サンダルの販売について〜
申し訳ないのですが製作スケジュールが混み合っており
2014年のオーダー受付と製作の予定はございません。
在庫分のみの販売となっております。
以下在庫数です。
●マールボックの在庫はこちら
●ネサットの在庫はこちら
●ミリネの在庫はこちら
毎年やってくる夏
去年はサンダルを履いたでしょうか
それはどんなサンダルだったでしょう
そのサンダルでどこに行きましたか
サンダルを履いて出かける日は
きっと楽しい日
そんな思い出を一緒に思えるような
“10年履き続けられるサンダル”
を靴職人と一緒に目指しました。
矢田敦己 Atsumi Yada
1977年生まれ 大分県出身
京都精華大学 美術学部 テキスタイルデザイン学科卒業。
大学在学中より、京都の丸手印靴工房で靴作りを学ぶ。
卒業後、神戸市長田区の婦人靴メーカーにてパターン、製甲を担当。
2002年 ギルドウェルテッドフットウェアカレッジにて手製靴を学び、
2007年 大塚製靴に入社。商品開発及びパターン設計を担当。
2010年 atelier grandpaを立ち上げる。
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atelier grandpaとは
「grandpa」とは 「おじいさん」の意味。
私自身の祖父はそれぞれ大工・造船の職人でした。
畑こそ違いますが、同じ「ものづくり」に携わる仕事。
そんな2人の祖父のように、
お客様に喜んで頂けるようにと思い、
この屋号に込めました。
製作中に
気をつけていることは
木を見て森を見ずにならないように…
例えばコバ仕上げの際、綺麗に仕上げようと同じ箇所に集中して手を動かしていると、その部分だけは綺麗になるが、削りすぎて形がいびつになってしまったり…。
1点に集中しすぎると、かえってバランスが崩れてしまう事があります。
常に全体のバランスを確認しながら作業を進めるように心がけています。
「出来た」と思ったところからが
本当の仕事だと考えています。
手縫いの作業やコバ加工、革漉きなど、ひとつの工程が完了して次の工程に移る時、もう一度自分に問いかけています。
「本当にこれでいいのか?」と。「出来た」と思ったあと、再度自分の行った作業に疑問を持つことで仕上がりに見落としが無いか再確認しています。
多少時間がかかったとしても、妥協のない仕事・自分に責任のある仕事を行っています。
atelier grandpa ×
QUATRO GATS
幼稚園の花組だった二人。
展示会会場で偶然再会しお互いに「なんかどっかで会ったことあるなあ…」と思いながら出展を行い夕方ごろに
矢田「もしかして…太田幼稚園?」
中辻「え!?そう!」
矢田「花組?」
中辻「そうそう!」
とまったく偶然の再会となったのでした。
中辻はクアトロガッツ、矢田さんはアトリエグランパ。
偶然にもお互い”革”に携わる仕事を初めており今回のコラボレーションが実現しました。
10年も1日1日の積み重ね
商品に触れる道具も
1つ1つしっかりと
10年、3650日も1日1日の積み重ね。
商品に触れる道具の手入れも、10年のための第一歩です。
形を整えるハンマーはやすりと研磨剤でまるで鏡のようになるまで磨き上げられ、一切の妥協は許しません。
サンダルの生命線である”鼻緒”には
10年履き続けられるように
防弾チョッキにも使われる繊維で補強
「鼻緒が切れる」とは不吉な前兆とされており、それだけ負荷がかかる部分でもあります。
そんなサンダルの生命線である鼻緒部分には耐引張の負荷に耐えられるよう、防弾チョッキやパラシュート等の縫製に使用されている【ケブラ―芯】と呼ばれる繊維を巻き込んで縫い合わせています。
見えない場所だけど
いいえ
見えない場所だからこそ
見えない部分だからこそ手を抜かない。
鼻緒部とバンド、鼻緒部と中底は強度を保つために手縫いにて仕上げています。
さらに中底に挿入されているバンドは中で繋がっており、容易に抜けることはありません。
矢田さん曰く「手入れをして履けば靴は30年は履けます。靴は見えないところに手を抜くとすぐに壊れてしまいます。」
見えないところにこそ手間をおしまず、目には見えない工程をひとつひとつ大切にして創ります。
だから長持ちするんです。
※音が出ます、音量に注意ください。
ひと手間ふた手間
使っていただく方の
10年後を想いながら
手縫いの糸は麻糸を使用しています。
強度を増すために蜜ロウを含ませたワックスを擦り込ませています。
大事な足元を支えるサンダル
そのサンダルのさらに下
靴底にももちろんこだわってます
ソールには、クッション性に優れた10ミリ厚のビブラムスポンジシートを使用しており足裏にかかる負担を軽減します。
また船底のように反った靴底形状により、ローリング効果として歩行を助けてくれる役割をします。
ソールが減ってきたら修理も可能です。
素足が触れる本底
履く程に足に馴染み
毎日履きたくなるように
直接素足で履く中底部分には、牛革の中でも一番繊維の密度が高く、強度や耐久性に優れたベンズ(お尻の革)を使用しています。
中でも高品質のイタリア製牛革ベンズを使用。
履くほどに足に馴染み、体と一体化するようなサンダルに。
高級靴と同じように土踏まずの
アーチにはコルクを使用
履けば履く程しっかりフィット
土ふまずのアーチを支えるために、靴にも使用されている中物(コルク)を詰めています。
なめらかな曲線は、しっかりとフィットして快適な歩行をサポートしてくれます。
10年使ってもらうものだから
仕上げもしっかり
丁寧に木やすりで
10年を一緒に過ごすものだから、細部までしっかりと、丁寧に仕上げます。
コバ(ソール側面)の仕上げは、1足1足手作業にて全体のバランスを崩さないように、納得できるまで木やすりをかけます。
木やすりのあとは
さらにガラス片を使って
なめらかに
木やすりで形を整えたあとはガラス片を使って表面をなめらかに、まるでカンナのように革を薄く削る姿はまさに職人です。
ガラス片のあとさらに
ペーパーを使ってとことんまで
きっちりと仕上げます
ガラス片で表面を削りなめらかになったあとさらにペーパーできっちりしっかりと仕上げます。
10年使ってもらえるように、10年使いたくなるように精魂を込めて、丹念に磨き上げます。
素材には最高級
イタリア製の”ミネルバボックス”を使用
ミネルバボックスはイタリアはフィレンツェのサンタクローチェ地区にあるタンナー(※)
「バタラッシィ・カルロ社」で1000年以上前より伝わる昔ながらの
”バケッタ製法”と呼ばれる、手鞣し・手染めで一枚一枚丁寧に仕上げた高級素材の革です。
※革を鞣す工場、革の品質を創り上げるのはここ!
ナチュラルな革の特製として、多少色落ちする事があります。
また、雨・水に濡れるとシミになる危険がありますのでご注意下さい。
靴底は張り替えの修理も可能ですので、その際はまたご連絡下さいませ。
自然の風合いを活かした”シボ”と
素晴らしいエイジングが魅力
ミネルヴァ・ボックスの特徴は、まず自然本来の風合い豊かな表情であること。
シュリンク加工と呼ばれる、表面に”シボ”を出すシワ加工が特徴的な革で、また素晴らしい経年変化(エイジング)も特徴です。
シュリンク加工とは革を縮めさせる薬剤を入れたドラム(タイコ)でガラゴロとかき回すことで、 繊維密度の高低差によるシワを出す加工法です。
このシワの出方は均一ではなく部分部分により様々な表情をつくるので、型押し革では表現出来ない革固有の表情を作り、世界にひとつだけの味わいとなります。
ミネルバ・ボックスはバケッタ製法でつくられており、これは植物タンニンで鞣した牛革に牛脚油(すね骨や無蹄足を煮沸して採取した100%ピュアなオイル)でたっぷりと時間をかけて加脂する製法です。
加工に時間がかかり脂が浸透しにくい反面、使い込んだ時に独特の色艶がでることと、一旦加脂したオイルが抜けにくいという特徴があります。
お手入れも簡単で一日履き終わって家に帰った時に、乾拭き、汚れてしまった場合は固く絞った濡れタオルで時々水拭きしてあげるだけで、艶と色の深みを増すエイジングを楽しむことができます。
ここまでこだわった革ができたのは…
高品質な革づくりで有名だったフィレンツェのサンタクローチェ地区では、かつてサンタクローチェ教会にて、第二次世界大戦の戦争孤児を徒弟として集め、 地元の一流マエストロ(師匠)が革細工の技術を教えて一人前になるまで面倒を見る革の学校がありました。
やがて法制度の改正で徒弟制度が廃止になり、場所も教会を離れましたが、世界中から多くの学生を集める革づくりの学校が今なお現存しています。
そんな中、バタラッシィ・カルロ社は、革づくりの学校で教鞭をとっていた氏が、その理論と技術を実践するため設立し、イタリア古来のオイルドレザー "Vacchetta"(バケッタ)を忠実に復刻したことで知られています。
「非常に革らしい革づくり」と呼ばれ、その自然な風合いと柔らかさ、バケッタならではの素晴らしいエイジングから今なお多くの愛好家を持つ革でもあります。
特製焼印入りレザーをあしらった
プレゼントにも使える
専用の靴袋付き!
※Mで25.5はやせ形の方でジャストです。幅広の方、ゆったり履きたい方はLをお選び下さい
在庫のないものはお問い合わせいただければ納期をお知らせ致します。