クアトロガッツ
小さいふをご愛用いただきありがとうございます。
松浦さん
こちらこそです(笑)ほんまに長い事愛用させていただいてまして。
クアトロガッツ
落としてしまった小さいふが手元に戻ってきたっていう松浦さんのツイートを、うちのお客さんから教えてもらって。
うちのお客さんっていうのも松浦さんにSDGsソングを作ってもらった、大阪のお豆屋 冨士屋製菓さんのおかみさんなんですよ。
その出来事があって今回のコラボが決まりました。
コラボのきっかけになった松浦さんの投稿先々週紛失したお気に入りの小さいふ。諦めていたんですが、警察に届けられていて無事手元に!
— 松浦真也(吉本新喜劇)Ⓜ️ (@matsushin718) November 16, 2022
拾っていただいた方、本当にありがとうございました😭
これから落とさないように気をつけます! pic.twitter.com/rn18bfhHGs
クアトロガッツ
落とされて無事戻ってきたという投稿の写真が僕に送られてきましたけど、めっちゃ使ってくれてるやんっていう(笑)ガッツリ使っていただいてた感じですよね。
松浦さん
1回ボタンも直してもらうために工房に送ってるんですよ。
ボタンがゆるくなっちゃって。500円で修理してもらってそれも安すぎますけど。
クアトロガッツ
新喜劇の松浦ですって書いてくれたら(笑)
松浦さん
いえいえ、そんな!(笑)
で直して送ってもらって、また復活して。
クアトロガッツ
小さいふを使い始めたきっかけや、気に入ってるところがあれば教えてください。
松浦さん
まず、いきなりですけど僕、相当愛してますよ。
初め使い出したのは僕の妻がロハスフェスタ(ロハスがテーマの大阪万博記念公園からスタートした野外イベント)で見つけて、ええんちゃうみたいな。
クアトロガッツ
だいぶ前ですか?
松浦さん
7年、8年ぐらい前やと思います。
小さいふを買ってきてくれて。最初ちっちゃ!大丈夫?!ってなったんですけど。
使ってたらもう最高やと、ほんまに。小銭入れサイズやのにお札入るし、カード入るし、何これみたいな(笑)
それと男は、スーツの時の長財布問題ってあるじゃないですか?
女性は鞄持ってるけど、でも男性はスーツの時に鞄持ちたくないから、
ポケットに入れるんですけど、でかいしかさばるんですよね。
この長財布問題も小さいふが解決してくれました。
松浦さん
ほんまにクアトロガッツさんの財布のええとこって、初めちょっとここ硬いなとかあるんですけど、だんだんカタがついて革が柔らかくなって、気づいたらめっちゃ使いやすくなってるんです。
その気づいた瞬間かわいいな〜ってなるんです(笑)
クアトロガッツ
今のかわいいの顔めっちゃいいですね(笑)
松浦さん
かわいいなぁ〜って(笑)
他の財布ってそんなことあんまりじゃないですか(笑)
その育ち具合がいいんですよね。
クアトロガッツ
素材の栃木レザーはSDGsソング歌ってる松浦さんにぴったりで、植物性成分だけで鞣(なめ)されたフルベジタブルタンニンレザーなので、土に埋めてもちゃんと自然分解されます。
でも世の中の80%の革は化学薬品で鞣(なめ)されてるので、燃やすと六価クロムっていう有害物質が出るので、燃えないゴミに出さないといけないんですよ。
フルベジタブルタンニンレザーは有害物質は発生しないし、ゼロではないですけど、極力地球に害を与えないような環境に配慮したものを使ってます。
松浦さん
素晴らしいですね。
クアトロガッツ
クアトロガッツのSDGsソングも作って欲しいです!(笑)
松浦さん
ほんまですか!(笑)
じゃあ作りましょう!(笑)
クアトロガッツ
今は吉本新喜劇で活躍している松浦さんですが、子供の頃、学生時代はどんな子供でしたか?
松浦さん
結構はずかしがりやでしたね。小さい頃は親戚のおっちゃんとかに、挨拶したいんやけど、できなかったり。
中、高になって、修学旅行で先生のモノマネしたり、文化祭でお芝居したりそういう部分も出てきました。
クアトロガッツ
松浦さんはお笑いが好きになるより前にギターを好きになったんですか?
松浦さん
そうですね。お笑いは好きでしたが、あくまで見るものであって自分で実際やろうと思ったのはギターというか音楽ですね。
クアトロガッツ
ギターを触り出したっていうのは学生の時からですか?
松浦さん
厳密に言うと中3の夏。
中3から高校の3年間ひたすら一人で練習してましたね。だから今思えばよっぽど好きやったんでしょうね(笑)ほんまに家でひたすら練習してて。
これはねほんまに申し訳ないんですが、こないだ実家帰った時に姉に言われたんですけど。
家が団地やったんですけど、僕がギター練習して、妹がピアノ練習してて。姉はもう2つの音が聞こえて勉強できへんくなって、ほんまは試験勉強して入りたい大学があってんけど無理やってなって、推薦でいける立命館にした。
クアトロガッツ
お姉ちゃんめちゃくちゃ賢いですね(笑)
松浦さん
推薦で立命館も凄いんですけど、ほんまは先生になりたくて。
ずっと教育大付属小学校、付属中学校、付属高校でまっすぐきてて、教育大行くって決めてたんですけど、受験勉強できへんなって諦めて推薦。勉強せんでもいけるとこに。
クアトロガッツ
松浦さんは勉強できたんですか?
松浦さん
中2までは、めっちゃできました。授業受けなくても行けるって思ってましたし、先生よりうまく教えられるのにとか思ってました。お恥ずかしいですが(笑)勉強も好きでしたね。
でも、中3で音楽にハマり出してから、だいぶ落ちましたね。
高校でもあまり勉強しませんでした。ただ医者とかに漠然と憧れてましたね。
クアトロガッツ
医者ですか?
松浦さん
人の役に立ちたいとずっと思ってて。
お医者さんとか裁判所の通訳とか、外大に入ったのも裁判所の通訳になりたいからで。
若者特有の正義感というか、困ってる人助けたいという気持ちが強かったです。
クアトロガッツ
最終的には何かそういう人が残りそうな感じしますよね。僕らみたいなモノを作る人でも何でも。
クアトロガッツ
ギターとの出会いから方向性が変わった感じですね。
学生時代に軽音部に所属していた時は、音楽で飯食っていこうみたいな感じはあったんですか?
松浦さん
大学でバンド組んでた時は、ミュージシャンになりたいなと思ってましたが、オリジナル曲必死に作っても10曲やってこれ一生続けるのは無理やなと諦めて就職しました。
松浦さん
芸人になったあとにギターも売っちゃってたんですよ。アコースティックギター1本残して。たまに弾くぐらい。
それをまさか新喜劇に使う事になるとは。
クアトロガッツ
吉本興業に入ったきっかけを教えていただけますか?
松浦さん
某不動産会社に営業マンとして就職しました。けど、成績もあまり良くないし遅刻とかミスとかも多かったので、そこの上司に「他にあう仕事あるんちゃうか?」と言われて。自分もつらかったので辞めたんですけどね。
で、辞めて失業保険が入ってから再就職しようかなと思ってたんですけど、もう29歳やったんで母親から「あんた将来どうすんの」みたいな話があって。
どうしようかなと思っていたら、姉が僕に「あんたなんかやりたい事ないんかいな?」って聞いたらしいんですよ。僕はあんまり記憶にないんですけど。そしたら「まぁ人前に立ってなんかやりたいわ」と言ってたらしいんです。
それが姉の頭に残ってて、パソコン見てたら、吉本新喜劇がオーディションしてるのを見つけて。「あんたギターもやるんやからそういうの受けてみぃな、駄目元でやったらいいやん」って言われて「ほなちょっと受けてみようかな」みたいな感じで受けたのが最初ですね。
クアトロガッツ
なんかアイドルになったきっかけみたいな(笑)
松浦さん
なんかね(笑)姉が勝手に出したみたいなね(笑)
クアトロガッツ
姉弟やから身内の一番いいところとかわかってたんですかね。
松浦さん
かもしれないですね。
ほんまに恩人というか、今でも出てる番組の感想とかいつも言ってくれたり、気にかけてくれてます。
クアトロガッツ
29歳でお笑いの世界に飛び込むというのは、すでに若い頃からやってる人も沢山いてめちゃくちゃ勇気いりますよね。
松浦さん
そうですね。ただ僕あんまり深く考えてなかったというか。年齢なんて関係ないねん!とかそんなかっこいいもんじゃないんですけど、まあ、とりあえずやってみようという感じでしたね。
クアトロガッツ
ビジネスの世界では10年生き残る確率は3%って言われてて、それを事前に知ってたら僕も絶対やってないですね。
松浦さん
芸人だけで飯食っていけるパーセンテージ出したら怖い(笑)
ほんとに怖いですね(笑)
ずーっとやってたら気持ち的に、ちょっと停滞する時期があるんです。
そんな時はやっぱり自分の好きな事で食べれてるという、ありがたみというか喜びというか、そういうのを思い出すようにしていますね。
松浦さん
さっきも言いましたが、お笑いはやると思ってなかったですよね。冗談とかは言うけどお笑いは見るもので、自分がするっていう感覚は、新喜劇入るまではまったくなかったですね。0に近いです。
クアトロガッツ
吉本のオーディションでもギターは弾いたんですか?
松浦さん
はい。
ギターをめっちゃ高い位置にして、昔の演歌みたいな、蓄音機から流れてくる大衆歌謡みたいなのを歌いましたね。
オチとかもなく、モノマネになんのかな分類としては。
細かすぎる系の分類かもしれないですね。(テレビ番組 細かすぎて伝わらないモノマネ選手権)
昔、軽音の宴会でやった時に、みんな笑ってくれた記憶があって、その時のわずかな手応えを頼りにやりました。
クアトロガッツ
それで受かるってほんと凄いですよね。
松浦さん
ある意味、凄いですよね。ただそんなにめちゃめちゃ推されてたわけじゃなくて、審査員にちょっと変わったのが好きな社員さん一人いて、その人が唯一推してくれてたって後で聞いて、運がええなと思いました。
クアトロガッツ
ギターとお笑いを掛け合わせようと思ったのは最初からですか?
松浦さん
いえー。ただ最初はギターでお笑いできるとは思ってなくて、ショートコントとかギャグとか必死で考えてました。とにかく入団
当時は、なんかお笑いらしい事をしたいなと。ギターも持たずに先輩の居酒屋で人前でやらせてもらったりとかやってました。武者修行というか。
クアトロガッツ
あえてギターを持たずに?
松浦さん
あえてというか、ギターでお笑いするっていう発想がなかったんですよ。
ギターは歌って演奏するだけのもんやと思ってたんで。
クアトロガッツ
新喜劇でヤクザ役で、取り立ての時にギターを弾いて歌いだすじゃないですか?
あれ好きなんですよね(笑)
松浦さん
ネタの途中で変な音鳴らすとかね(笑)
石田靖さん、鳥川耕一さん、清水けんじさん、すっちーさんに鍛えられて、だんだん自分でも思いつくようになりましたね。
クアトロガッツ
ギタリストのCharさんが松浦さんに一目置いていて、今一番共演したいギタリストと答えたというエピソードがあります。多分自分では意識されてなかったかもしれないけど。
松浦さん
新喜劇でギターを弾いてまさかこんなことになるとは!!(笑)
とにかく、ニュートラルで新喜劇に入ったんがええ部分もあったかもしれないですね。
さっき言った先輩方にあれやって、これやってって、言われるがままやってる間に自然とギターで笑いを取る技術が身についた気がします。
クアトロガッツ
お笑い芸人さんとして成功するっていうのは、めちゃくちゃ狭き門ですがそのために何か意識されてる事はありますか?
松浦さん
芸に関しては人がしてないことっていうのは意識してて。
商品でもこんなんがいい、あんなんがいいって聞いて作った物ってあんまりいいやつ出来へんっていうじゃないですか?
クアトロガッツ
モノづくりでもみんなの意見を取り入れると50点以下のものができるっていいます(笑)
松浦さん
便利やけど、売れへんみたいな。
やっぱりみんなが思いつかへん事をするのが爆発する1つの要因やと思うので。
松浦さん
リンボーも(笑)あれも変な話、おもろいおもろないじゃなくて人がやってへん事したいってだけで作ったとこあります。
もちろん新喜劇は笑いでお話を繋いでいかなあかんので、めちゃくちゃスベったりとかはほんまはダメなんですけど、できれば人と違う事をやってウケたいですね。
クアトロガッツ
マリコンヌさん(吉本新喜劇 劇団員 森田まりこ)とのコンビは新喜劇経由で組む事になったんですか?
松浦さん
これも僕はちょっと覚えてないんですけど、まりこちゃん曰く、歌ネタ王決定戦っていう賞レースが当時あって。
それに松浦さん一緒に出てもらえませんか?みたいな。
「まぁ、まりことやったらええでー」ってちょっと上から目線で結成したらしいです(笑)
クアトロガッツ
松浦さんの方が先輩にあたるんですか?
松浦さん
そうです。まあ、たった1年なんですけど。
僕、すちさん(吉本新喜劇座長 すっちー)と組んで歌ネタ王で優勝や準優勝してたんで、向こうも歌ネタに関してはおそるおそるみたいな感じでやる事なって。
でそっからネタを作って。リンボーの原型みたいなのを作った時に新喜劇のちょっとしたネタで披露して、その時はまだ「リンボーできます!」いうて、ちょっと胸が当たって「イヤーン」ってだけみたいな(笑)
クアトロガッツ
タッチ・マイ・パイがまだの時ですね。(笑)
(松浦さんの手がマリコンヌの胸に触れてしまうお決まりのくだり)
松浦さん
はい。
そこだけ出来てて、で歌ネタ王前にアメトークのギター弾けます芸人に出るって決まって。
ギターネタで何かありませんか?ってなった時にリンボーやってみよかなって。まだやった事なかったんですけど。
急遽「ユー・タッチ・マイ・パイ、ノー・タッチ・マイ・パイ」の掛け合いを作りました。
クアトロガッツ
真剣な顔して作るんですよね?(笑)
松浦さん
真剣な感じで(笑)
人前でやった事ないから誰かに見てもらおうと思って、1番お笑いに関して信頼のおけるすちさんに見てもらったんですよ。
すちさんだけですよ見てるの(笑)その前でネタやって。
めっちゃ笑ってはいなかったですけど「まぁええんちゃう」って(笑)
「自分らの好きなんやってる感じするし、ええんちゃう」みたいな感じで。
クアトロガッツ
いいですよね。やってみないとわからないっていう「ええんちゃう」ですよね(笑)
松浦さん
なんか生まれそうやみたいな(笑)
めっちゃスベるかもしれんし、それはわからんけどええんちゃうみたいな。
ほんま運ていうか、そこで違う人に見せて「うーん」って言われたらやってなかったかもしれんし。
クアトロガッツ
やっぱ成功する人って、周りのおかげとか、運が良かったとかで、自分の力って言わないですよね。好きな言葉で「良い時は不思議。悪い時で当たり前」っていう風に思っといた方がいいって。
クアトロガッツ
曲を作っていただく繋がりで好きなアーティストや曲があれば教えてください。
松浦さん
日本人やったら冗談音楽。音楽に笑いを取り入れてた大瀧詠一さんとか。
大瀧さんといえばこれですね。
♪ 大瀧詠一さん「君は天然色」を演奏 ♪
クアトロガッツ
いやぁええ声ですね。
松浦さん
ありがとうございます(笑)
大瀧さんはそれこそ松田聖子ちゃんの「風立ちぬ」とか作ってる人なんですよ。
小林旭の「熱き心に」とか歌謡曲の歌。
その人が出した、全然売れへんかったアルバムなんですけど「LET'S ONDO AGAIN」っていうのがあって。
チャビー・チェッカーのヒット曲「Let's Twist Again」っていうオールディーズがあるんですけどその「Let's Twist Again」を大瀧さんは、「Let's Ondo Again」っていう音頭にして。
♪ 大瀧詠一さん「Let's Ondo Again」演奏 ♪
クアトロガッツ
大瀧さんめっちゃかっこいいですね。
菊水丸さんの「ボブ・マーリー物語'97」の感じ。
松浦さん
シャレが凄い効いてるなと思って。
こうゆう音楽あんねやと思って凄い衝撃をうけて。
ピンクレディーさんの「渚のシンドバッド」も。これを「河原の石川五右衛門」って言うて。面白かっこいいなと。
♪ 大瀧詠一さん 「河原の石川五右衛門」演奏 ♪
クアトロガッツ
さっそく大瀧詠一さんYouTubeで調べてみます。
クアトロガッツ
最後の質問になるですが、今後挑戦したい事があればぜひ教えてください。
新喜劇の座長とかは目指してないんですか?
クアトロガッツ
新喜劇の座長とかは目指してないんですか?
松浦さん
座長はね、心に秘めてる段階なんですけど、自分の面白いなと思う新喜劇作りたいなというのはあって。目指すとか言わなあかんのかな(笑)
クアトロガッツ
いやいや!いいですよ別に!
松浦さん
なろうって思ってたほうがええなとは思うんですよ、モチベーションとして。
でも、それよりは新喜劇を宣伝したいなという気持ちの方が大きいかもしれないですね。
ネタ番組とか、でこの人面白いな。へー、新喜劇の人なんやってなったら最高やなっていう気持ちの方が、考えてみたらでかいかもしれないですね。
まりこちゃんとネタを考えたりする時も、自分らが売れたいというよりは新喜劇に興味持ってくれる方が増えたら嬉しいなって思ってネタを作ってます。
クアトロガッツ
新喜劇の人ってそういう思いの人が多いんですかね?
松浦さん
やっぱりそうですね。愛してるのもあるし、守っていかなあかんていうのはあると思うんですよね。
だから変わった事がしたいって気持ちがあるのも、ちょっとずつ新喜劇に新しいものを加えていった方がいいなと思ってるからなんです。
秘伝のタレも見た目は変わらんけど、ちょっとずつ足していったら、知らん間に全部変わってるみたいな。そういうのが大事なんかなと。
クアトロガッツ
以前に見に行った回がテレビで放送してたんですけど、新喜劇って劇場で見るとやっぱり全然違うじゃないですか。
ほんとに感動して益々お笑いの事好きになりましたね。また何かしらコラボしたいですね。
松浦さん
はい、そうですね。
ほんまに面白い事とか楽しい事したいっていうのは根底にあるんで、是非やりたいですね。
クアトロガッツ
本日はインタビューありがとうございました!
松浦さん
ありがとうございました!
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