クアトロガッツの革の旅
イタリア トスカーナ州
VOLPI社の革づくり
"LEATHER TRIP IN VOLPI LEATHER"

ルネサンスと共に発展したトスカーナの革づくり
今回使用する革は州都にフィレンツェを要するイタリアンレザーの有名な産地、トスカーナ州にあるヴォルピ社のフルベジタブルタンニングレザーです。

ヴォルピ社はトスカーナの州都フィレンチェからアルノ川の下流方向に車で40分位下ったところにあります。

このフィレンチェを流れるアルノ川流域でルネサンスが花開いた14世紀以降にめざましい発展を遂げたのが100%植物タンニン鞣しの革づくりでした。



職人たちの町
イタリアの革の生産技術は世界の中でもトップクラスとされ、イタリアン・レザーといえば世界最高品質のクオリティを持った高級革です。

現在もトスカーナ州は革産業が盛んで、数1000社もの皮を鞣すタンナーがあるまさに革の本場です。

トスカーナには世界中の高級ブランドの革製品を下請けで製造している工房や工場が沢山存在しており、今も高い技術と誇りを持った職人たちが腕をふるっています。





レオナルド・ダ・ヴィンチの時代
あの天才と呼ばれるレオナルド・ダ・ヴィンチの生家がある小さな村「ヴィンチ村」もヴォルピ社からアルノ川の対岸に30分ほどのところにあります。レオナルド・ダ・ヴィンチはヴィンチ村のレオナルドという意味なんですね。

ダ・ヴィンチの実在した時代、14世紀のヨーロッパでは人類の歴史上最大の疫病ペストの世界的流行が起こりました。人口の3分の1もの人々が亡くなるという疫病の流行は人口減少と封建社会崩壊の要因ともなりました。

フィレンチェからはじまったルネサンスは、思想、文学、美術、建築など多方面に影響を与え、大きな潮流となってヨーロッパ全土に広がり、近代ヨーロッパ文化の基盤となりました。

疫病という試練の中で、再生を意味するルネサンスは、古代ギリシア・ローマ時代の「ヒューマニズム」に強い影響を受けて、当時の多様性を失った封建社会に対して「神中心から人間中心へ」の転換を目指しました。



uomo universale
ルネサンスではレオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロを典型とする、芸術・技術・科学など、あらゆる分野で自己の才能を無限に発揮する人間「万能人 uomo universale」が理想の人間像とされました。

ルネサンス建築の特徴であるドーム屋根の大聖堂、ピサの斜塔、詩人ダンテの生家、ミケランジェロのダビデ像、絵画ボッティチェリのヴィーナスの誕生、ダヴィンチの受胎告知など、数多くの文化遺産が残されています。



VOLPI社のシンプルな革づくり
「ずっと昔から人間はシンプルなものに安らぎを求めてきました。そして革に自然らしさを見出すのです。」

今回使用するヴォルピ社はトスカーナ州の中心にある革の産地ポンテ・ア・エゴラで、ルネサンス時代から伝わる技術で、化学薬品を使わずに植物のタンニン(渋成分)によるベジタブルタンニン鞣しの革を生産しているタンナー(革鞣し工場)です。
椅子などの家具、革小物、最高級のソール用の靴の革底に使われる革の製作に情熱を傾けています。







イタリア植物タンニン鞣し革協会推薦の革
VOLPI社の革はトスカーナ地方の100%植物タンニン鞣しを行っているタンナーで組織する団体である「イタリア植物タンニン鞣し革協会 PELLE CONCIATA AL VEGETALE IN TOSCANA」の推薦を受けているヌメ革です。

工場から排出されるのはほぼ100%浄化された水のみ。製品は有毒物質をほとんど含まないことを保証しています。



ヴォルピ社 オイルレザー
今回使用する革は植物性タンニンと植物性のオイルを用いて古来の手法で丁寧に鞣され、繊維がしっかりしているのでシボ立ちがよく、張りのある弾力とナチュラルなシボ感が特徴の革です。
なめらかでしっとりとした質感はさすがイタリアンレザーです。
ぜひお楽しみください。



VOLPI ヴォルピ社の革を使ったシューホーンはこちら



それではみなさん良い旅を!




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"LEATHER TRIP IN TOCHIGI LEATHER"