疫病退散の言い伝えがあるとSNSで話題の妖怪アマビエのデザインと、葛飾北斎が描いた鍾馗（しょうき）図を大胆に配した北斎デザインをプレゼント。

江戸時代後期、肥後国（現・熊本県）で、海中に、自らを「アマビエ」と名乗る妖怪が現れ、そのアマビエは疫病が流行すると予言をし、また海中に姿を消していったという言い伝えができました。

この作品は、北斎が20〜35歳までの「春朗」と名乗っていた時代に描いたものです。
国書刊行会が出版している『北斎妖怪百景』の解説によると、

【端午の節句用に描かれたと思われる掛幅装の鍾馗図。中国の玄宗皇帝に熱病を患わせていた小鬼を、一口で食べて退治した鍾馗という鬼（幽霊）の故事にちなむ。疫病除けの守り神とされた。本図は疱瘡（天然痘）除けの色とされた朱色を主体に描かれ、小鬼は疫病の本体として黒のみで描かれている。】

疫病の象徴鬼を退治する鍾馗の迫力と緊迫感はさすがは画狂人！
見ているだけでウィルスがぶっ飛んで行きそうです。
そしてめちゃくちゃカッコイイ!!
端午の節句用ということは、きっと未来の宝である子供達の無病息災と疫病の根絶を願い北斎は筆に全魂込めて描いたものだとこの作品を見て感じました。

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