美の女神・ビーナスはものすごい焼きもちやきで、人間のプシケが自分より美しく人気があるのをねたんでいました。
ビーナスは、そのプシケの美しさの秘密が、彼女が飼っているユニコーンの子ども・ユニコにあると知って、西風の精ゼフィルスに、ユニコを遠い所へ捨ててくるように命じます。
ユニコは、自分を愛してくれる人々のためになら、不思議な力が出せるのです。ゼフィルスは、ユニコを気の毒に思いながらも、命令に逆らえず、ユニコを時の流れの彼方へ連れさってしまいました。
アメリカ先住民の世界、中世ヨーロッパの城、近代ヨーロッパの森、妖精の国、ロシア帝国などなど......。ユニコはあらゆる時代のあらゆる場所をさまよい、そのたびに、前の記憶をすべて失ってしまうのです。
手塚治虫公式サイト『ユニコ』
