

カンディンスキーより早く、
抽象画へ。
ヒルマ・アフ・クリントは、19世紀末から20世紀前半に活動したスウェーデンの画家。注文を受けて風景画や肖像画を描くかたわら、円や螺旋、植物を思わせるかたちを鮮やかな色で並べた絵を、描きためていました。
ただ、その絵を発表することは生涯ありませんでした。

1862年、ストックホルムに生まれたヒルマ。1882年から1887年まで王立美術アカデミーで学び、卒業後は絵の注文を受けて暮らしを立てました。

「五人(デ・フェム)」という集まりを四人の女性とつくったのは、1896年。神秘思想に関心を寄せ、仲間とともに線やかたちを描く試みを重ねました。

1906年から、ヒルマは「神殿のための絵画」と呼ばれる連作にとりかかります。翌年に描いた《The Ten Largest》は十枚ひと組。紙にテンペラで描いてキャンバスに貼ったもので、幼いころから老いるまでの四つの時期が順に並びます。

作品は死後二十年のあいだ世に出さない。ヒルマはその意向を遺し、1944年に世を去ります。2018年から2019年にかけて、ニューヨークのグッゲンハイム美術館で回顧展「未来の絵画」が開かれ、同館史上最多となる六十万人以上が訪れました。
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《The Ten Largest》の七枚目「Adulthood」をデザイン。藤色の地に、大きな黄色いかたちがふたつ。まわりに赤い花や緑の丸、白い渦巻きが散ります。人の一生を四つに分けたうち、大人の時期にあたる一枚です。

美術館で眺めるアートを、毎日使う小さいふに。ヒルマ・アフ・クリント好きにも、ひと味違う財布を探している人にも。

素材には、国産の栃木レザーを使用。本革の質感にヒルマ・アフ・クリントの色彩を重ね、アートと革をひとつにしました。
