クアトロガッツ
パン王子の愛称で呼ばれ、テレビ出演や執筆活動など多岐にわたり活動されていますが、パン王子と呼ばれるきっかけなどあったんですか?
パン王子
パン王子の愛称が生まれたのは千林大宮なんです。 千林商店街にある
「パン屋のグロワール」のおかみさんのひらめきで、パン王子の愛称が生まれました。
とても印象的なネーミングで、たくさんの方々に知っていただくきっかけになっています。
クアトロガッツ
年間200店舗以上パン屋を巡られるそうですが、パンを好きになったきっかけは?
パン王子
パンは子供の頃から大好きでした。高校卒業後にパンの具材(フィリング)製造メーカーに就職しました。そこで出会った会長の想いを受け、パン屋さんの想いを届けたいと仕事以外の休日を使って僕のパン屋さんめぐりがスタートしました。
クアトロガッツ
会長さんはどんな方だったのですか?
パン王子
よくある会長と社員という感じではなく、気さくで家族のように親しみをもって接してくれる人でした。
業界発展のため製品の特許をオープンにするなど、パンに対する情熱があり、今でも自分が迷ったとき”会長だったらどうするだろう”と考え、行動の指針になっています。
クアトロガッツ
”パン屋さんの想いを伝える”パンヲカタルで沢山のパン屋さんと交流があったと思いますが、特に思い出に残っているエピソードがあれば教えてください。
パン王子
まだパンヲカタルと名乗っていなかった2010年の活動当初。”パン屋さんのお役に立ちたい”という想いだけで走り始めました。
アポイントも取らず飛び込みで入ったお店が、パン王子の愛称を名付けてくれた「パン屋のグロワール」さんでした。どこの馬の骨かもわからない僕に正面から向き合ってくれ、イベントなどでコラボパンまで出していただきました。
それがパンヲカタルの活動の原点です。グロワールさんとの出会いがなければ今のパンヲカタルはありません。
クアトロガッツ
パンを通じた町おこしをされていますが、どのような活動をされていますか?
パン王子
パンヲカタルの活動のミッションは「パンでつながり、笑顔になる」です。パンのおいしさ、パンの魅力を伝えるのはもちろんですが、人々が笑顔になる活動を目指しています。
猪名川町商工会のベーカリーマップ「いなパン」では、単なるパン屋さんの紹介だけでなく人々 の魅力や猪名川らしさを伝えたり、JR西日本「大阪環状線60周年パン屋めぐりスタンプラリー」や大阪メトロ「サンドイッチ図鑑」では、パンの魅力を伝えながら沿線の価値向上を目指したイベントを監修しています。
パン王子
また2022年4月より大阪府民の森フォレストトラベラー(森の旅人 = Forest Traveler)に就任しました。大阪府民の森を旅するように素晴らしさを伝える人という意味です。
大阪府民の森各施設の魅力発信、パンを通じた地域連携や自然との共存を目指す取り組みを伝える広報大使の役割をしていきます。
クアトロガッツ
コラボの小さいふのロゴマークになっている「パンと本とねこ」についてご紹介いただけるでしょうか?
パン王子
2021年8月「パンと本とねこ」はコミュニティスペースとして誕生しました。パンでつながる場所だったり、私設図書室のようだったり、かわいい猫の話題でつながったりと気軽に立ち寄っていただけます。
好きなものやことに囲まれ、心温まる時間を過ごしたい。そしてパンでつながり、笑顔になる場所を作りたいと思っています。
現在は泉北高速線泉ヶ丘駅「diyのいえ」のオープン日にあわせて、セレクトパンの販売や本の貸出し、オリジナル商品を販売をしています。
パンと本とねこ公式SNSはこちら
Facebook/ Instagram
クアトロガッツ
自分の好きなことを通じて自分らしく働くことは、とてもやりがいがあることだと思いますが、今後どういったことに力をいれていきたいですか?
パン王子
これからは自分自身がパンを楽しむ10年にしたいと思っています。パン屋さんめぐりや情報発信に加え、「パン×○○」といった掛け算の活動を目指しています。
現在は「パン×キャンプ」という新しいジャンルの開拓をしており、「パンと本とねこ」のオリジナル商品なども進めていきたいです。
今回のコラボの小さいふがきっかけになりましたね。 ブックカバーや洋服、パン屋さん巡りに欠かせないバッグなどのアイテムを手がけてみたいです。
クアトロガッツ
パン王子はパンコーディネーター・パンシェルジュ1級でパン作り歴11年、今はホームベーカリーも使ってパン作りをしているとお聞きしました。自宅でもパンを美味しく食べる裏技などはありますか?
パン王子
僕も大したパンを作れるわけではないのですが、パン作りを楽しむことが一番大切だと思います。季節や温度によって生地の状態も変化するので、その時々のパンの表情を楽しんでください。
ご自宅のホームベーカリーが食パン専用になっているというお声をよくいただきますが、一次発酵までを任せ、そのあとはご自身で成形・焼成を行うと手軽にパン作りができると思います。
クアトロガッツ
たくさんのパンを食べてみて、パン王子なりの美味しいパンの基準などありますか?
パン王子
パンの種類によって感じるおいしさが異なるのですが、バゲットを噛み締めていくとその先にある旨みや甘みを感じる瞬間だったり。
クロワッサンが儚く崩れるような瞬間に感動を覚えます。
同じものを食べてもその日の体調だったり、誰と食べるのかで驚くほど美味しく感じたりします。
クアトロガッツ
最近SNSなどで話題になっている、パンと一緒にトーストすると美味しく焼けるスチーマーが 人気ですが、パン王子のオススメのパンを美味しく食べるグッズなどはあったりしますか?
パン王子
キャンプでも大活躍するホットサンドメーカーがおすすめです。
キムチとチーズ、マシュマロとイチゴジャム、コロッケ、ハンバーグなど。好きな具材を挟むだけで手軽に食べこたえ満点のパンになります。
詳しくはパンヲカタルのInstagramをどうぞ!
クアトロガッツ
パン屋巡りにも小さいふ活躍できると思いますがいかがですか?
パン王子
見た目のかわいさも抜群ですが、手のひらサイズなのに収納もしっかりできるので大満足です。
僕の場合パン屋さん巡りでパンをたくさん購入するので、小銭がたっぷり入るのも嬉しいです。周りからもデザインのかわいらしさや、革の質感がとても好評でした。
クアトロガッツ
小さいふをエイジングさせてみてどうでしたか?
パン王子
コラボの小さいふはパンのように焼くイメージで作られたので、レザークリームを塗り日光浴で日焼けをさせました。使いこむほどに色が濃くなり光沢も出るので、これからどんな味わいになるか楽しみです。
まるで小さいふを育てているような感じですね。 みなさんにもぜひ育てていただきたいと思います。
クアトロガッツ
最後にパン王子にとってパンとは?
パン王子
パンとは生活に寄り添うものだと思います。
パンはもちろんですが「食べることは生きること」です。
ひとつひとつのパンに込められた想いを感じる幸せ。 そのパンが僕たちを笑顔にしてくれているのだと思っています。