

クアトロガッツ中辻(以下クアトロガッツ)
お店であるネイビーカンパニーのことについても聞きたいんですが、主な主力製品っていうのはどんなものになるんですか?
ジュニア
ダイビング用品だったり、スピアフィッシング(魚突き)の漁具がメインですね。
クアトロガッツ
ネイビーカンパニーのお店の場所とかは?一般の人でも行ってもいいんですか?
ジュニア
お店は梅田になります。一般の方も全然okです。毎日沖縄とかからお客さんも来るので。
僕も外に出ることも多くなりましたが、基本的にはお店にいます。
クアトロガッツ
創業は何年目なんですか?

ジュニア
父が1972年に創業して、今年で51年目ですね。
クアトロガッツ
51年!すごいですね!それでジュニアさんがネイビーカンパニーに入ってから、今回コラボさせてもらったネイビーアパレルを立ち上げるという感じなんですか?

ジュニア
そうですね。ネイビーアパレルを始めたきっかけとしては、釣り業界にしろダイビング業界にしろ、やっぱりマニアックすぎて若い子たちが欲していないんですよね。じゃあ若い子に最初にこの道具で潜ってくださいというのは厳しいので。
どこから間口として入りやすいかと思ったら、昔の釣りの服だったりデザインが古くて若い人や女性が街中で好んで着ないようなものが多かったんですよね。これをちょっとおしゃれにしたら若い人も興味持ってもらえるかなっていうのでデザインしたのがはじめです。
小さい頃から絵が好きで、何か新しいことをするために全く違うデザインの分野に挑戦してみようと学校に通ったのが26歳の時です。


クアトロガッツ
ジュニアさんと出会ったのは、お客さんとしてららぽーとエキスポシティのクアトロガッツの店舗に来られた時でしたね。たまたまお店に立っててお話してると、アパレルをやってて、絵も描いてるというので作品を見せてもらった時に、僕が一目惚れしたのがコラボのキッカケでしたよね。

クアトロガッツ
小さいふの表に描かれている魚はすごく細かいデザインですけど、この魚はなんという種類なんですか?
ジュニア
アカジン(アカジンミーバイ)っていって、沖縄でグルクンについですごく有名で、こっちではスジアラって呼ばれてます。基本的にどの市場に行っても並んでるような高級魚です。小さい頃から沖縄に連れていってもらう機会が多くて沖縄の魚がすごい好きなんです。

クアトロガッツ
裏側のデザインの魚は?
ジュニア
ジャイアント・トレバリー(GT/ロウニンアジ)という魚で、その中にトビウオが泳いでいるデザインです。この魚を描いたきっかけは、僕が小さい頃から父が年末年始に10日間位でネイビーカンパニーのお客さんとツアーに行くんですけど、僕らはそこについて行って、ほったらかしで地元の子らと遊んでっていうのが中学生まで毎年あって。
その時に朝起きたら親父が地元の漁師と魚を獲ってきてるんですよ。 ダイビングのツアーに出る前に、6時ぐらいから潜りに行って 魚を獲って。今日の晩飯や昼飯やって。その時にこの魚取ってくるんですよ。
クアトロガッツ
釣り人にしては憧れのGTですよね。
ジュニア
20、30年前は釣りとしてのGTは有名じゃなくて、地元の漁師にとっては食べるものとして獲ってきてる人が 多かったですね。
親父が漁から帰ってきたら、僕はクーラーボックスまで走って行って。
今日は何を獲ってきたんやろっていうのが楽しみで、そのことをすごく覚えてて。それがGTとの思い出です。

クアトロガッツ
思い出のGT(笑)なんか車みたいですね(笑)
ジュニア
すごい記憶に残ってて。だからこのGTとアカジンはすごい好きです。

クアトロガッツ
でもそんなに簡単に取れる魚じゃない ですよね?
ジュニア
そうですね。20m30m潜って獲る魚なんで。

クアトロガッツ
もちろんボンベつけてですよね?
ジュニア
基本的には素潜りですね 。
クアトロガッツ
え!(驚)ほんとですか!怖くならないですか?途中あがってくる時に息絶えたらどうしようとか…。
ジュニア
危ないことも多いですが、きちんと海と向き合えば危険はグッと減ります。怖い時もありますけどね。ただその分楽しさリターンがハンパないです。

クアトロガッツ
楽しそうにやってるけど、まあまあ死と隣り合わせですね。
ジュニア
僕は1回ブラック アウトして、一緒に潜ってた友達に助けてもらった経験があります。
水中で魚を獲って上がってきて 、水面に出た時に失神して10mくらい沈んだことがありましたね 。

クアトロガッツ
僕も一回だけボンベつけて潜ったことがあって、でもすごく怖くなって。
これ外れたりしたらもう死ぬなって思って。でもう二度としないと誓ったぐらいです。(笑)

クアトロガッツ
父でありダイビングショップ「ネイビーカンパニー」創業者であるテッドさんから大きな影響を受けられたそうですがどんなお父さんだったんですか?
ジュニア
父親としてのテッドは、言い方はちょっと正しくないかもしれないですけど、ひどかったです。(笑)父親らしいことをしてもらったこともないですし、どこか出かけるとなるともう海しかない。海外旅行に行くといっても仕事のついででしたね。
その分母親がしっかり面倒を見てくれたから今があると思ってます。
逆に反面教師でこんな父親にはならないようにっていうのが強いです。
入学式、卒業式、大事な野球の試合も1回も来てくれたことがないんで、その日は釣りに行ってたり、オーストラリアに潜りに行ってるとかそんなんばっかりでしたね。
クアトロガッツ
ジュニアさんは7歳でダイビングを始めて、10歳でマンタに乗っていたそうですが、なかなか普通では経験できないですよね。
ジュニア
そうですね。今思えば本当に貴重な経験をさせていただいたなと思ってるんですけど、当時の僕からすると、まず船酔いするし、遊園地行きたかったし、おいしいご飯に連れて行ってほしかった。(笑)
でも船で2時間かけてマンタに乗りに行ったり、飛行機で18時間かけてメキシコ行ったり、10歳前後の子供からすると、ちょっと過酷な遊びやったと思います。(笑)

クアトロガッツ
お父さんらしいお父さんじゃないけど、ありえないような経験(笑)をさせてもらったんですね。
ジュニア
例えば、7、8歳で1人で和歌山行ってこいとか。お店の拠点は大阪なんですけど、ダイビングツアーとかは和歌山でやってたので。
中学生の時に沖縄旅行に1人で行ってこいとか、高校1年生で英語が喋れないのにアメリカに2週間行ってこいとか。自分が大人になって、お金を稼ぎ始めるようになってから、すごいこと経験させてもらってたなっていうのをちょっとわかり始めたというか。(笑)
クアトロガッツ
子供扱いしてないですね。
ジュニア
本当そうでしたね。
仕事が好きで、一生懸命自分の好きなことをする親父でした。

クアトロガッツ
お母さんはどういう方でしたか?
ジュニア
母親は本当に海が好きでいるかと泳いだり日本や世界の海を潜ったりで本当にアクティブな人です。父親が商売人なのでちょうどいいバランスだったんだと思います。
クアトロガッツ
じゃあもうネイビーカンパニーはおかんとおとんの合作みたいな。
ジュニア
おかんがいなかったら成り立ってなかったんで。親父が好きなことしていろんなアイデアを出して、おかんがそれを実現するように周りとコミュニケーションを取りながらやっていくっていうのがスタイルでした。

クアトロガッツ
ジュニアさんは一度日本を出られていますが、海外に興味をもったきっかけとかあるんですか?
ジュニア
親父は半分アメリカ人みたいな感じなんです。日本人やけどアメリカ人として向こうで生活してて、小さい頃からHelloと挨拶するみたいな。
電話越しに英語で話たりしてたので、海外は身近にありましたね。メキシコ人が家に半年住んでいたり。親父の仕事ついでにメキシコ、アメリカ、ハワイ、オーストラリアとかに旅行に連れていってもらいました。18歳の時に自分でも海外に行きたいと思って家を出て、いろんな経験をしました。

クアトロガッツ
ネイビーカンパニーを継ごうと思ったきっかけとかは?
ジュニア
21歳の時に東京に行ったときに、いろんな人にネイビー知ってますよって言われて。本当に海関係の人らがみんな知っていて、有名なショップやったんやというのを実感して。
そのタイミングで父が引退して、ネイビーカンパニーを辞めると聞きました。
兄貴は継がないので、英語が喋れて海外とやり取りできるとなると自分がやらなあかんのかなっていう使命感というか、潰したらあかんなっていう思いが生まれました。
それで1番下でいいから仕事をさせてほしいと頼んでっていうのが最初ですね。今まで好きなことをやらせてもらってたんで、まぁ恩返しじゃないですけど。
クアトロガッツ
父テッドさんから教わったこと、エピソード、名言などはありますか?
ジュニア
たくさんありますよ(笑)名言というか、根っからのあきんどで喋りが好きなんで。
親父には小さい時から「とにかく人と変わったこと違うことをしろ」って言われて育ちました。本当に変なことばっかり言うてましたね。「ランドセルなんか背負っていくな」とも言われました(笑)
「3つ先を考えろ」とか、あとはコンタクトにするって言ったら「世の中ぼやけてるくらいがちょうどいい」そんなんすんなって言われましたね。

クアトロガッツ
めっちゃかっこいいですね
ジュニア
「ええ人は早死にして、悪い奴ほど長生きする」「 儲かってるやつは太ってる」(笑)「人間太ってる人が痩せていったら儲かってないと思え」っていう。(笑)
そんな冗談っぽい名言は山ほど出てきますよ。(笑)
今でこそイケおじみたいなことは有名になりましたけど 20、30年前に若者が履くようなジーンズ履いて、チェックのシャツ着てジャケット着て、伊達メガネして金髪でたまにモヒカンしてとか、そんな親父でしたよ。
クアトロガッツ
魅力的な人ですね。友達も多そうですね。

ジュニア
多いですね。いろんな人が家に入り浸ってましたね。
年上の世代の人に子供の時はすごい可愛がってもらって。今思ったら楽しかったですけどね 。
この年になってありがたかったなと思うのは、いろんなことを小さい頃から教えてもらったんで、30歳超えてからの選択肢の幅がすごい広がったというか、遊ぶことに関してもそうです。僕らと同世代の人ってあまり遊ばないんですよね。若い人はとくに。
クアトロガッツ
遊びがお金になるっていう。いろんな人が言いますけど、楽しいことを知ってるっていうのは、それがそのまま仕事になるような。
ジュニア
ああいう仕事を親父がしてたから、幅広い人脈もそうですし、発想やアイデアだったりができたのかなっていう、そういうのはありがたいですね。
クアトロガッツ
ネイビーカンパニーでは仕事と遊びの境界線はありますか?
ジュニア
ぼくはあんまりないです。遊びが仕事になるし、仕事が遊びのようなので。
遊びも仕事もしたいことをするっていう感覚ですね。好きなことしかしないとか、わがままとかじゃなくて。したくないことでも、したいことのためだったら頑張れるかなという感じですね。

クアトロガッツ
テッドさん(お父さん)の言葉っぽく聞こえる
ジュニア
こういう風に育てられたので。 傍から見たら旦那さんずっと遊んでるねって言われますけどね(笑)その代わり嫁さんがしっかりしてるんで、超堅実な人なので成り立ってるっていうのがあります。本当そうですね。
クアトロガッツ
いろんな海に潜ってきたと思いますが、日本のおすすめスポットなどありますか?
ジュニア
沖縄とかが僕は好きですね。透明度が全然違う。宮古島とか石垣とか本島も綺麗です。

クアトロガッツ
日本海って比較的綺麗ですよね。
ジュニア
夏場は綺麗ですよ!冬は荒れてますが。関西でも潜るって事だけに関しては、和歌山も綺麗ですし京都もいいですね。

クアトロガッツ
海洋プラスチックなど環境の問題がありますが、海を愛する男として思うことはありますか?
ジュニア
僕もそんなできた人じゃないので、正直海を守ろう、自然を守ろうってのはあんまり考えてなくて。どちらかというと自分たちが遊ぶ環境を減らしたくないっていう気持ちの方が強いですね。
手の届かない遠い場所まで何とかしようっていうのは時間的にも無理なので、だったら自分たちが遊ぶ環境とか近くの海とか子供が遊べる環境は、今の状態を保っていつまでも何か面白いことができるようにはしていきたいなと思っています。
よく言われるんですよ。海のために何かしてないんですか?って。
特別なことはしてないんですけどね。とか思いながら。

クアトロガッツ
それがしてるっていうことに僕は聞こえます。僕も家族で趣味で釣りするようになって知ったんですけど、「ゴミ持ち帰り」の看板があるにもかかわらず普通にゴミ落ちてるんですよね。手の届く範囲をめちゃくちゃ大事にしてっていうのを、一人一人がやれば綺麗になるやんって。
ジュニア
人集めて何かしようっていうのはなくて、自分たちの手の届く範囲で自分が遊んでるところのゴミを拾ってというのは取り組みらしい取り組みじゃないですけど普通ですね。
ずっと遊びたいから歳をとってもずっと携わっていきたいので。どうせだったら綺麗なところで日焼けとかしていたいってなると、目の届く範囲だけでも綺麗にしていくことが大事ですよね。

クアトロガッツ
今後はネイビーアパレルとネイビーカンパニーはどこに向かっていくんですか?
ジュニア
自分がしたいようにやっていきます。(笑)例えば全然違う方向に行きたくなったら多分行くんでしょうし。いろんなことに 挑戦したいなと。
あとは今回のコラボの小さいふもそうですけど、いろいろやっていきたいと。
失敗したら失敗したでしょうがないんで。それが僕のモットーというか。なんでも挑戦していきたいですね。


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15,800円(税込17,380円)
8,800円(税込9,680円)
15,800円(税込17,380円)
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