大阪のクリエイターたちが提案、大切に育てていくレザープロダクト。

Quatro Gats
世界でたったひとつの宝物をつくることが、環境配慮に繋がる。

「『小さいふ。』の定番シリーズのほとんどは、フルベジタブルタンニン鞣しの革を使っています。ですが、もともと環境問題に意識が高いというわけではなかったんですよ」と話すのは、代表の中辻大也さんと妻でありデザインを担当する中辻渚さん。

2003年のブランド設立時、路上販売からスタートした中辻夫妻。大阪を拠点に革の製造販売を行う会社との出会いが、本物の革について考えるきっかけとなった。

「少しでも長く使ってもらうものを提供することが、自分たちのものづくりとしてできる、最低限の責任だと考えています。たとえば僕らの作る財布や鞄には、革素材以外の裏地は付けない。修理がしやすいという理由もありますが、布の寿命がだいたい2年、合皮が3年弱くらい、革は5年以上もちます。どんなよい財布でも、布や合皮の裏地だと内側から壊れていくからです」

「使い手にとって、ただひとつの価値がある宝物と思ってもらえるのであれば、私たち職人も単なる財布を作っている人ではなくて、その人にとっての宝物をつくる職人なんだと誇りに思うし、そうなったらいいと思いながらスタッフ一同でつくっています」と話す中辻さん。自分にとっての宝物と出合い、愛でることは、人生を豊かにするだけではなく環境に配慮することでもあると、あらためて気付かせてくれるプロダクトだ。

Quatro Gats 世界でたったひとつの宝物をつくることが、環境配慮に繋がる。

革きゅん

革製品のあるライフスタイル、レザーグッズを取り入れたおしゃれを発信するサイト(日本タンナーズ協会運営)