クアトロガッツの革の旅「栃木レザーができるまで LEATHER TRIP IN TOCHIGI LEATHER」(11)

再鞣し、色つけされ、セッターで平らに伸ばされた革を再び乾燥させます。

1日〜2日かけて「味とり」という水分を飛ばす作業をします。その後、薄手の革で4日間、厚手の革で1週間丹念に乾燥させます。また季節に応じた湿度も加味しながら乾燥具合を見極めていきます。

「250~300枚位の革が毎日あがってきます。その革を吊る、乾燥させるという工程。
鞣された革は、まだ濡れています。それを乾かして、やっとヌメ革になります。

栃木レザーでは、強制的な乾燥はほとんど行わず自然に乾かします。
風に吹かれて、気温を感じて。身近な物ですと洗濯物のような感じです。」

「静と動。栃木レザー株式会社、静の部分。工場見学でもあまり見せない、革を乾燥させるだけの建物。革が乾かされている様。このように吊られて、約2週間自然乾燥されます。夏場は乾きが良いが、今の梅雨時期は乾きが悪くて…ただ乾くのを待ちます。私が栃木レザーに入社し、一番感動した景色です。」

クアトロガッツの革の旅
「栃木レザーができるまでLEATHER TRIP IN TOCHIGI LEATHER」