小さいふがボタン修理に帰ってきました。
栃木レザーの赤茶色の革が濃くなっています。
それは革がなじむことで革に内奥する油分が表面に現れてツヤが増してくるんです。
風合いは使う人によって様々です。
自分の色に育ててくださいね。
使う度に風合いが変わっていくのが天然皮革である革の特徴ですが、フルベジタブルタンニングレザー、ヌメ革は特に風合いの変化を感じられる革らしい革です。
栃木レザー社は古くからヌメ革に特化して生産をしてきたタンナー(革鞣し工場)で、当時日本ではヌメ革といえば黒塗りの学生鞄くらいのものだったそうですが、つくるのに通常の何倍のもの手間と時間を要する100%天然成分で鞣されるフルベジタブルタンニンレザーを「革のエイジングを楽しめる革らしい革をつくりたい」「本物の革を作りたい」という強い思いから手間と時間をいとわずフルベジタブルタンニンレザーを作り続けてきました。
革の製作工程で出る排水処理の際にも薬品を使わず、バクテリアや微生物によって段階的に中和、浄化される循環システムを採用しています。
その際に出る汚泥も肥料として再利用できるよう農林水産省に登録しています。
伝統的な技術と共に自然と調和する環境を目指しています。